地下鉄 過去・未来
新型コロナによる在宅勤務や時差出勤の影響で通勤電車は一時空いていたが、このところ再び混むようになってきた。
朝の地下鉄のある駅でアルバイト(と思われる)人が乗客整理をしていたが、何となく手持ち無沙汰に見えた。
いつの頃だったか覚えていないが“大昔”は、アルバイト学生が乗り切れない乗客を電車に押し込んでいたな、と思い出した。文字通り「押し屋」と呼ばれていたらしい。
最近の電車に慣れた人にはもしかしたらわからないかも知れない。文字通り、電車に乗り込もうとしている乗客を押して、電車の扉が閉まるようにしていた。そう、荷物でいっぱいになったスーツケースに乗ってフタを閉めるような感じ。
新型コロナ禍の今、そんなに酷い“密”は想像したくも無いが、そんな時代もあった。
帰りの電車では、事故か何かでダイヤが少し乱れていた。電車が駅でしばらく止まっていたのだが、その理由はこんなアナウンスだった。
「前を走る電車の運転士を確保できず、出発できません。」
偶々、ダイヤが乱れていたからではあるが、労働力不足の昨今、運転士の確保ができないために運行本数を減らす、と言う事態が来ないとも限ら無い。
折しもホンダがレベル3の自動運転車を今年度中(2021年3月まで)に販売すると発表した。自動車に比べて電車は自動運転が簡単なのでは、と素人考えでは思う。
以前は地下鉄の自動運転と言うと、ラッシュ時の乗客の乗り降りの安全確保が一番難しいのかな、と思っていたが、冒頭に書いたように最近は乗降客は減っている。また、ホームドアのある駅も増え、安全性は徐々に向上している。
実際に東京圏では、ゆりかもめやシーサイドライン、近畿圏ではポートライナーなど新都市交通と呼ばれる路線では無人運転が実現している。
人手不足のこれから、自動運転の地下鉄も実現するのも近いかも知れない。