うなぎ 世界の日本食文化

久しぶりに奮発してうなぎを食べた。

少し前は1000円以下で気軽に食べることもできた時期があった“うなぎ”。
最近は漁獲量が少なくなり値上がりし、普段のランチでは食べることも無くなった。

外国人、特に欧米人、が日本に来た時に、食べる前と食べた後の感想が、鰻ほど違う食べ物も無い。
“ランチはうなぎにしよう”と言うと、初めて日本に来た人は、嫌そうな顔をすることが多い。そう言う人達を“騙して(?)”うなぎを食べに行くと、まず100%美味しい、と言ってくれる。但し、肝吸いは拒否反応を示す人が多いので、これは頼ま無い方が良い。

うなぎ、“eel”と言うと、蛇のようなクネクネした魚。うなぎを食べたことのない外国人は、普通はそんな状態を思い浮かべ、拒否反応を示すのは仕方のないことではある。

以前は、アメリカ出張時に駐在員向けのお土産として真空パックの鰻を持って行くことも多かった。日本人でもうなぎが食べられる店が少なかったと言うことだろう。

うなぎの漁獲量が減った理由はいくつかあるのだろうが、一つは乱獲。まだまだ、欧米には美味しい鰻を食べられる店は少ないとは思うが、うなぎの美味しさは世界中に徐々に浸透してきた結果とも言える。

鰻にしても鮪、秋刀魚にしても、日本人が、主に日本人だけが好んで食べていた食材。資源を守るためには、無理して外国人に美味しさをわかってもらうと、結果として、乱獲に繋がり、日常的に食べられなくなる。
無理して外国人に紹介せずに、自分たちだけで食べるようにしよう…。

と言う訳には、おもてなしの精神に満ち溢れている(?)日本人には難しい。

うなぎについては、昔は、土用の丑の日や何かのイベントなど特別な時に食べる、特別な食事だった(少なくとも自分が子供だった頃の我が家では)。これからも、ありがたみを十分に味わって、食べるようにしよう。

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