選挙投票

アメリカ大統領選挙の投票が締め切られ、開票が進められている。
他国のリーダーを選ぶ選挙なので、結果について外国人の一市民がコメントすることは避けたいが、アメリカ大統領選挙の方法が面白い。

まず、投票日。Big Tuesdayと呼ばれるように投票日は火曜日
多くの市民が仕事をしている日。企業などに勤めている人は通勤途中などに投票に行くことになる。もちろん、企業など雇用する側も出勤日であっても投票に行ける環境を整えている。
事前投票や在外投票(海外に住んでいるアメリカ市民)もあり、火曜日の投票日でなくても投票はできる。今回の選挙では郵便投票が主体の事前投票が1億票だったとか。アメリカの人口は3.28億人(2020年)だが、前回2016年選挙の全投票者数が1.57億人と言うことで、今回の事前投票者はその3分の2にのぼる。新型コロナの影響も大きいだろうが、選挙自体に関心のある人が多かったのも事実だろう。

投票できるのは18歳以上だが、実際に投票するには事前に選挙人登録をする必要がある。

日本では、投票日は日曜日
多くの企業が休みの日。国民の義務である投票は休みの日に行う、と言うところが選挙・投票に対する国や国民の意識が、アメリカとは違うと思われる。言ってみれば、日本では選挙は仕事に支障の無い範囲で協力してください、と言う控え目な感じに受け取れる。もちろん、今は、理由の如何を問わず期日前投票ができる。1998年(平成10年)の公職選挙法改正以前の不在者投票制度では、投票日にその市区町村に居ないことが明らかであるなど、投票できる条件が狭く、基本的には投票所に行って投票せよ、と言う制度だった。
選挙権は、それまで20歳以上であったのが、2016年(平成28年)に満18歳以上と改正されたのは記憶に新しい。

ところで、日本では住民票に登録していると漏れなく投票用紙が送られてくる。これは良い制度だと思うが、自動的に送られてくる、と言うことは選挙への関心が低いことと関係はあるのだろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

新型コロナ

前の記事

展示会・見本市
日本・地域間の違い

次の記事

新幹線