奈良 韓国語と日本語
先週土曜日(10/24)から秋恒例の正倉院展が奈良で開催されている。
正倉院は学校の教科書にも出てくる有名な校倉造の高床式倉庫。子供の頃は奈良・東大寺にはよく行ったが、正倉院に行った記憶はない。大人になってから行きたいと思い始めたが、なかなか機会が無い。
その正倉院展のポスターを見て、ふと“奈良”はなぜ“ナラ”と言うのだろう、と思った。
韓国・朝鮮語で、“ナラ(나라)”と言う単語があるが“国”と言う意味。ニュースなどでも“우리나라(我が国)”と言う言葉が良く出てくる。古代の大陸文化の多くは朝鮮半島を通って日本に伝わったと思われるので、“奈良”と“나라”に関連があってもおかしくは無い。Wikipediaによると、奈良の語源が朝鮮語からの借用語と言う説もあるが、有力な説では無いようだ。
韓国人の友人と話していると、「日本の歌には“ナラ”と言う言葉がよく出てくるけどどう言う意味?」と尋ねられることが時々ある。
“ナラ”と突然聞いて思い付くのは“もし〜なら”。統計はとっていないが歌詞には頻繁に使われているに違いない。“奈良”が使われている歌は残念ながら思い付かない。それよりも良く使われていそうなのが、“さようナラ”、“さよナラ”。
確かに日本の歌には“ナラ”が良く使われている、と韓国人としては気になるのだろう。
“ナラ”は偶々音が同じ別の意味の言葉だが、日本語と韓国語には同じ意味・発音の言葉も沢山ある。
政治的、感情的には色々問題のある両国間であるが、長い歴史の間には文化的な繋がりは深い。