ベトナム ハノイとホーチミン
菅首相が就任後初めての外遊先としてベトナムを訪問した。
ベトナムは1955年〜1975年まで20年に渡り、当時のソビエト社会主義共和国連邦とアメリカ合衆国の代理戦争と言われるベトナム戦争を経験した。アメリカ側(南ベトナム)の敗戦により、1976年に南北が統一されベトナム社会主義共和国として統一された。首都は北のハノイ。南の中心都市だったサイゴンは、前身のベトナム民主共和国の初代首相だったホー・チ・ミン氏の名をとってホーチミン・シティーと改名された。
すでに南北が統一されてから44年になるが、南北に長いベトナムは、気候も違い、言葉(方言)も違う。
政治も経済も東京一極集中の日本と違って、ハノイは政治の街、ホーチミンは商業の街と言うイメージ。
アメリカで言えば、ワシントンDCとニューヨーク。中国で言えば北京と上海。
先日、ハノイとホーチミンに駐在し、新型コロナで帰国した人と話をした。
その人によると、ハノイとホーチミンは人の気質も大きく違うらしい。
ハノイは優秀な人が多く、また、人付き合いが濃い・律儀。
対して、ホーチミンは人に興味が無いのかドライ。仕事に対する姿勢もハノイの人ほど一生懸命では無い。おそらく、気候の温暖なホーチミンでは農作物の育ちが良く、食べるのには困らないからかも知れない。
ハノイの方が好きと言うその元駐在員の個人的感想なので、正しいかどうかはわからないが、一つの意見として貴重である。
ただ、ハノイが好きなのは、最初に駐在した都市がハノイだったので思い入れが濃いから、とも言っていた。
自分はと言うと、ベトナムには出張で2回行っただけだが、ハノイでは空港のタクシーにぼったくり(遠回り)されたのであまり良い印象は無い。ホーチミンはいかにも南国の街らしく、開放的な雰囲気で短期滞在では快適。
2つの都市に住んで比べて見れば違う印象になるかも知れない。