海外の祝日

海外企業と仕事をしていると、時々問い合わせへの返信が来なくなることがある。

今年から取引を始めたフィンランドの会社も6〜7月になると、レスポンスが遅くなった。聞くとその時期は夏休みシーズンだと言う。緯度が高い北欧では、昼間の時間が長い夏の時間は貴重だと思う。

10月初めの今の時期は、中国が大型連休。国慶節と呼ばれる中華人民共和国の建国を記念する日。先日も、個人で輸入事業をしている知人が、国慶節前に品物の手配をするのを忘れていた、と言っていた。普段の年であれば、これら取引先のある国の休日は常に意識しているのだが、今年はどうも感覚がずれている。大勢の訪日観光客に伴う交通機関やホテル、土産物店の混雑が無いからでもある。
台湾の会社から中秋節休みだと連絡があって、その時期かと思った。
中秋節は日本では十五夜、秋のお月見なので、旧暦(太陰暦)の8月15日なので太陽暦では毎年異なる。大抵は9月だが今年は10月1日。

クリスマスや新年だと世界の多くの国々も日本も休暇期間なので良いが、それ以外の、特に大型連休時は、意識していないと忘れてしまう。納期の厳しい案件などだと、これらの休みを考えていないと仕事に支障をきたす場合もある。

アジア圏とのビジネスが増えて行くと、やはりアジア伝統の休日はスケジュールに入れておかないといけない。細かい祝日まですべて認識するのは大変だが、最低でも旧正月など各国の4連休程度以上は知っていた方が良い。
ビジネスメールでも、時々休暇の話題を挟むと、何となく意思の疎通がうまくいくような気もする。文字通り、気のせいかも知れないが。

ただ、日本ほど祝日(休日)の多い国も無い。2020年は東京オリンピック開催予定だった為もあるが、正月休みとゴールデンウィークに加えて、7月と9月に4連休があった。その他3連休は5回。これだけ休みが多いと海外企業からは日本とのビジネスに不便さを感じる事も多いのだろうな、と想像できる。

相手国のこと、相手の事情(企業同士でも人と人でも)はやはり気にかけていないといけない。

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