アメリカの”同窓会”

社会人になりたての新入社員だった頃の上司が亡くなった。
新人の頃はアメリカ製の機械を輸入・販売する部門に配属された。そのアメリカ・メーカーの製品を日本に紹介するにあたり、中心に居たのがその上司だった。
自分の担当はその機器のメンテナンスやユーザートレーニング。ロサンジェルスのメーカーに比較的長い出張に行くことも何回かあった。

そのメーカーも他社と合併し、その後別会社に吸収され、無くなってしまったが、2014年にメーカーのreunion(同窓会)がロサンジェルスで開催された。

LAX(ロサンジェルス国際空港)近くのレストランを借り切って行われたパーティーの出席者はなんと約130人。
出席者のほとんどはそのメーカーに勤めていたことのある人で、全米各地から集まって来ていた。オーストラリアに住んでいる元社員もいた。そんな中、日本の代理店だった我々の出席も喜んで受け入れてもらった。それほど歓迎されたのも、その上司のおかげ。上司は体調に不安を抱えながらも、reunionに出席するためだけにアメリカに行った。
自分がそのメーカーと仕事をしていた頃は20歳代の若造だったのだが、メーカーには知っている人も沢山出席していて、昔話に花を咲かせることができた。
メーカーの社員でも無く、代理店だったとは言え中心的な仕事をしていた訳でも無いので、出席しても良いものか、また、そのreunionを楽しめるか不安だったが、杞憂に終わった。

上司は当時メーカーの上層部だった人々と、自分はテクニカル・サポートやエンジニアだった面々と、共通の話題がたくさんあり、素直に楽しめた。昼過ぎから始まったレストランでのパーティのあとの二次会にも読んでもらい、旧知の人たち、顔は見覚えがあるが話したことの無い人たちなど20人程度だったか、そこでもわざわざ日本から来てくれた、と歓迎してもらった。

新入社員時代の仕事を思い出すたびに、亡くなった上司を思い出すたびに、そのreunionもセットになって思い出される。

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