中東和平と東アジア
アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンがイスラエルとの国交を正常化した、と言うニュースがあった。仲介したアメリカの大統領は成果を自讃している。その後アフリカのイスラム教国家、オマーン、スーダン、コモロ、ジブチ、モーリタニアが続くと言う観測もある。
イスラエルはアメリカに深く関わり、政策を動かすロビイストも沢山いると言う。
人口 900万人弱(大阪府程度)
面積 2.2万平米(四国程度、参考までに四国の人口は約370万人)
国として小さなイスラエルには、平和を維持するには外交力、情報収集力、軍事力などが求められる。実際、スパイ小説によく出てきたイスラエルの情報機関モサドは優秀だと言われている。主に宗教的な問題で、常に潜在的敵国に囲まれているイスラエルにとって、国交正常化で少しでも味方(少なくとも敵では無い国)が増える事は大切。
イスラエルは主要言語がヘブライ語。周りはアラビア語の国に囲まれ、少し離れたイランはペルシャ語。
流石に、この辺りの言語に触れる機会は今まで殆ど無い。イスラエルの会社と商談をした時に、相手がメモを取る時右から左に文字を書いていたのが記憶に残っている程度。
3つの言語は以下の様な関係性があるらしい。
言葉: アラビア語とヘブライ語は似ている(同じセム系)
文字: アラビア語とペルシャ語は似ている
3言語とも文字は右から左に書く。
言語だけ見てみると日中韓・朝鮮の関係と似ている。
言葉: 日本語と韓国・朝鮮語は似ている(同じアルタイ語族とされる)
文字: 日本語と中国語は似ている(元々は韓国・朝鮮語も漢字を使っていた様ではある)
ただ、国と国の関係を見てみると少し違う風景に見える。日本から見ると中国、韓国とは国交もある。国交の無い北朝鮮との友好関係は今の情勢では想像するのは難しい。もう一つの国交の無い国、台湾とは友好関係にある。なかなか複雑である。
イスラエルとしてもこれだけ多くのイスラム教国家と国交正常化をできるとは想像できなかったのかも知れない。また、国交が正常化されたと言っても、必ずしも国民感情も含めて仲良くなる、と言うのとは違うのかも知れない。
残念ながらイスラエルを含めた中東に知り合いはいないので生の声を聴くことはできない。