人の移動とモノの移動 他県ナンバー拒否

新型コロナの影響で、海外との人の移動が制限され、物流にも影響が出るようになって久しい。
人の移動の再開に向けて、日本政府は各国との協議は進めているが、観光旅行も含めて従来通りの移動ができるようになるまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

旅客機が飛ば無くなり、旅客便の空きスペースに載せていた航空貨物が運べなくなった。数少ない旅客機や貨物専用機などに載せるが、搭載スペースの取り合い。例えば、ヨーロッパの航空貨物運賃は平時に比べて3〜4倍。
船舶輸送は基本的には通常通りだか、寄港地での乗組員の上陸ができないため、先日のモーリシャス沖の座礁事故のようなことが起きる。普段以上に長い時間家族に会えないので、WiFi接続で家族と話したかったため航路を外れた、と言う報道がある。

翻って国内輸送。貨物専用のトラック便はほぼ通常通り、と言うか、人々が巣篭もりをしているので宅配便に頼ることが多くなり、物流は増えている。そんな中、少し前に長距離ドライバーから間接的に聞いた話だと、長野県など一部のコンビニでは他都府県ナンバーお断り、などの貼り紙のある店があると言う。
我々庶民にとってもそうだが、特にプロのドライバーさん達にとっては、コンビニエンスストアと言うのは一種のオアシスのようなところ。コンビニで買い物や休憩ができ無いと、間接的かも知れないが運送に不便が生じる。

コンビニと言えば色々なモノが売っている店。商品の製造メーカーも各地に散らばっている。物流が途絶えると売る商品が仕入れられ無くなる。それとも、件のコンビニは長野県内の産品だけで商売を行なっているのだろうか。

そんな中、旅客が大幅に減少している新幹線を使って海産物などを運ぶ社会実験の話題がニュースになっていた。
地方に行くと、路線バス小口貨物などを混載するなど以前からあった。
人の移動とモノの移動。詳しい統計は調べていないが、一般的には正の相関。景気が良くなると人の動きが増え、物流も増える。今は負の相関、人の動きは減っているが、モノの動きは増えている。

地方のバスや電車に限らず貨客混載や業界の垣根を超えた客と貨物の運送の融通など増えて行くかも知れない。

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