義烏指数(Yiwu index)

義烏」「Yìwū」と聞いてどれくらいの人がわかるだろうか?
去年だったか、オーストラリアに住んでいる中国人の知人と話していると、”周りのオーストラリア人はYIWUと言っても誰も知らないんだ”とショックを受けたと言っていた。
少し違うが、ひと昔前の東京・秋葉原と言う感じだろうか。知る人ぞ知る場所。

義烏は中国浙江省にある街。中国に興味のある人や日常品などのビジネスに関連している人だと知っている人も多いと思う。一般の人にも最近では比較的名の知れた場所になっているかも知れないが、日用品の製造・卸業者が集まっている事で有名。日本でも安い衣類やプラスチック製品、建築資材など色々なのもが義烏から仕入れられている。

その義烏からの輸出額の寡多で世の中の出来事を予測する義烏指数(Yiwu Index)と言うのがある。

前回2016年のアメリカ合衆国大統領選挙、各候補を応援するフラッグの義烏からの輸出高がヒラリー・クリントンに比べて、ドナルド・トランプが圧倒的に多く、トランプ勝利を的中させたらしい。世の中には色々なモノの見方があるものだ、と思った。

今回のアメリカ大統領選挙、共和・民主両党が競っていることの一つは対中国姿勢の強硬度。その大統領候補を応援する旗が中国製。
今回も中国製の旗を沢山買う陣営が応援グッズを味方に指示を増やすのか、それとも、中国製品を排除した陣営が勝利するのか。中国以外の親米国からの応援フラッグ輸入が増えた、となれば反中国の有権者にとっては判断しやすいかも知れないが、恐らく質・量・コストで中国に勝る国は今のところ無いのだろう。

結局のところは、いくら候補者が反中国を公約に掲げても中国に頼らないと選挙運動ができない、と言うことか。
大統領選挙の行方とともに義烏指数の動向も興味深い。

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