顔と名前
日本人は、名刺をもらわないと、他人の顔と名前を覚えるのが不得手だと思っている。もちろん自分はそうなのだが、多くの人がそう思っているのでは無いだろうか?
以前にも書いた(→こちら)が、普段の生活では他人の名前を知らなくでも世間話くらいは違和感無くできるためだと思う。
アメリカでスターバックスで、コーヒーとサンドウィッチをオーダーした時に名前を尋ねられた事がある。
スタバは日本と同じでオーダーする場所と受け取る場所が違う。手渡すときの目印としてカップに名前が書かれていた。
Lumosityと言うゲームアプリがある。
脳トレゲームで、スピードや注意力、柔軟性、記憶力などの分野のゲームがあり、無料バージョンでも1日3ゲームが楽しめる。ほとんどのゲームはスマホとパソコンで共通だが、一部パソコン版にしか無いゲームがある。
その一つがパソコン版のみなのがFamiliar Facesと言うゲーム。
アメリカのファーストフード店を想定、ゲームプレイヤーはその店の店員と言う設定。来店客の顔と名前を覚え、オーダーされたものを正しく渡せばポイントが得られる。
来店者が現れると、まずその名前を入力する。
わからなければ、オーダーされたものを渡した後で、再トライのチャンス、そこで名前が正解できれば少しポイントが入る。
基本的に4人の客がバラバラにオーダーするので、誰が何をオーダーしたかを正確に覚えるのも難しい。
シチュエーションは完全にアメリカ。日本では普通は客に名前で呼び掛けない(と思う)。
ゲームに出てくるお客さんは多様な人種で、基本的には英語圏の名前。JohnやMaryなど英語の教科書にも出てくるような馴染みのある名前もあるが、聞いたことも無い名前もあり全て覚えるのはなかなか難しい。
確かに、アメリカの会社に行くと事務所でも“Hi, Dave, how are you doing?”などと普段から名前で声を掛け合っている。
日本の事務所では、あまりそう言う場面に遭遇しない。相手の名前や役職などはわざわざ呼ばない。
Familiar Facesは日本とは違うな、と思うが、日常生活でこのように普段から名前を呼んでいれば自然と名前を覚える能力が鍛えられるんだろうな、と思う。
記憶力と言うと、メモリースポーツと言う記憶力を競う競技がある。
覚えたい事柄を馴染みのある場所に対応させて記憶するなどいろいろな”技”があるようだ。
受験を控える学生、現役バリバリの企業戦士から年配者まで記憶の技を取得できるらしい。
日本メモリースポーツ協会と言う団体もあるようなので、興味のある人は参考まで。