半年ひと昔 新型コロナ、香港
暑い。
昨日は関東地方で40℃超えが3地点。その内の一地点、群馬県伊勢崎市の半年前(2/12)の気温は-0.6℃(最低気温)。半年で大きく違う。
夏の真っ盛りの今の気温が半年前と違うのは当たり前。あと半年経つと再び半年前と同じように寒くなる。
半年前と言うと横浜港のダイヤモンドプリンセスで新型コロナ感染者が多く見つかり日本が批判され始めていた頃。2月12日のダイヤモンドプリンセスの陽性確認は延べ492人。それ以外の日本の感染者数は累計25人。
中国から香港へ境界を超えると、自由世界に帰って来たとホッとできる、と言う呑気な話しを会社の先輩方としていた、たった半年前。
その頃、日本と外国の間にはほとんど壁は無かったが、中国との間に壁ができ始めていた。新型コロナの最初の発生地である武漢、湖北省に続き、浙江省に滞在歴がある人の入国制限を行ったのがちょうど半年前。それ以外の国とはおおむね自由に行き来ができた。
それとは対照的に、香港は中国との間にある壁で守られていた。
半年で“壁”の位置や高さが大きく変わってしまった。
普段何となく生活している戦後生まれの日本人にとっても、1989年のベルリンの壁崩壊、2001年のアメリカ同時多発テロ、1995年と2011年の神戸、東日本大震災など世界や日本を変えてしまう事件はいくつもあった。
それでも、これ程世界と日本の社会の変化が激しい半年と言うのは今までに無い経験だろう。
新型コロナも香港も、天候のようにあと半年したら元に戻る、と言うのはやはり夢物語だろうか。