広島と外国人

8月6日。あれから75年。広島平和記念日

広島にはアメリカ・メーカーの面々を連れて行くことも何回かあり、平和記念公園にも何回か行った。仕事が終わってからが多かったので、大抵は原爆ドームを外から見るだけだったが、人によって反応がまちまちで考えさせられた。

最初に連れて行ったのは、アメリカ企業の上海事業所の中国人。本人の希望で、原爆資料館にも行った。熱心に展示を観ていた。原爆では当時広島にいた中国人も犠牲になったようで、その説明が書いてあるパネルは特に熱心に読みながら“中国人”と呟いていた。

次はアメリカ本社のアメリカ人ドイツ人。ドイツ人が原爆ドームをぜひ見てみたい、と言うので連れて行った。夕暮れ時で、ドームを観るだけだったが、ドイツ人はパネルを読んだり、写真を撮ったり熱心に観ていたが、アメリカ人の方は携帯電話で仕事の話し。

3回目は、先ほどのアメリカ人と別のドイツ人、それにインド人。ドイツ人とインド人が記念公園にぜひ行きたい、と言うことで連れて行った。アメリカ人は“この前行ったよ”と乗り気では無く、今回は資料館に連れて行こうと思ったが、成り行き上、先にドームに行くことになった。ドイツ人とインド人は熱心に観ていたが、アメリカ人はやはりつまらなそうにしていた。結局、時間の関係とアメリカ人の機嫌が悪くなって来たので、記念館には行けなかった。

国籍の差、受けた教育の差もあるかも知れないが、個人的な志向もあるので、一概にアメリカ人全般が広島の原爆に興味を示さないのかどうかはわからない。

多くの外国人観光客が訪れて熱心に見学し、また、自分が連れて行った外国人達も一人のアメリカ人を除いては熱心に史実を振り返る場所。

最近の世界情勢は再びきな臭くなって来ている。
歴史は繰り返す、と言うが、やはり同じ過ちは繰り返してはいけない。

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