サイパンのダイビング、保育園の雑巾がけ

Grotto(北マリアナ政府観光局ホームページより)

北マリアナ諸島・サイパンへのJALの直行便が休止されてから久しい。2005年10月に運休(その後デルタ航空が2018年5月まで運航)。
かつては、日本から一番近い海外リゾートとして年間40万人近くの日本人が訪れていた。成田空港から約3時間半。

サイパンにはグロット(Grotto)と言う海底洞窟があり、スキューバダイビングの人気スポットとなっている。
海に入る時は岩の上からジャイアント・ストライドと呼ばれるエントリー方法で飛び込む。
問題は、ダイビングを楽しんで岩に上がる時。海面に浮き上がってくると、岩に取り付けられた梯子に掴まり、フィンを外して梯子を登る。普通の日本人はタンク(空気ボンベ)を背負っていても梯子を自力で登って来られる。

サイパンはアメリカ合衆国の自治領なのでアメリカ人も多い。
一般論としてアメリカ人は体型の比べて腕や脚が細い。
つまり、梯子を自力で登って来られない人もそれなりの割合でいる。

先日、保育士さんから聞いた話し。
保育園では、教室や廊下などの雑巾掛けをする時、昔みたいに雑巾を前に置いて走って行く(?)と言うのは禁止だそうだ。雑巾掛けは膝をついて自分の周りをチマチマと拭くのだとか。四つん這いになった時に、自分の体重を支えきれず顔を打ってしまう危険があるからだと言う。

雑巾掛け(illust ACより)

小さい子供は筋力も無いので自分の体が支えられない、と言うのは十分考えられることであるが、それで雑巾掛けを禁止するといつまで経っても筋力がつかない。学校の運動会・体育祭で組体操が禁止されているが、同じような理由で雑巾掛けも禁止らしい。

組体操はフォーメーションによっては、何人分もの体重を支えないと行けない、高い所から落下の危険がある、という事で禁止されるのはやむを得ないのかな、とは思う。

雑巾がけができない、自分自身の体重を支えられないと言うのは問題では無いだろうか?
それともルールを作る人達はアメリカ人でも自身の体重を支えられない人が多いから、日本人もそれで良い、とでも考えているのだろうか?

益々日本人が軟(ヤワ)になって行く気がする。

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