梅雨とカビ 紫外線
8月。関東地方でもようやく梅雨明けが発表された。
関東で7月中に梅雨が明けなかったのは1951年以降、梅雨明け発表がされなかった1993年も含めて5回。今年は、6回目となる。
普通は梅雨と言っても晴れる日も多いが、今年の梅雨は関東でも雨の連続。
雨が続くとカビ臭くなる。カビが生えやすくなる条件は、温度、湿気、ホコリなどだそうだ。
空気が澱んでいるとこれら3つの条件が揃いカビが生えやすくなる。カビ臭い時は換気をして、衣類をはじめ色々なものを日にあてたくなるが、毎日雨だと特に日に当てるのは難しい。
日に当てるのは、カビ(真菌)や多くの細菌が紫外線に弱いから。匂いの原因は色々あるが、家庭内の不快な臭いの多くは、カビや雑菌。
消臭剤やイオン発生装置、オゾン消臭など臭い対策品も色々あるが、何とかして臭いの元を断ちたい。
イオン発生装置はエアコンや空気清浄機などに内蔵されているものが家電として販売されているが、カビや雑菌に、より効果的なのはUVCと言われる超短波紫外線(波長が280nm未満)。
菌類も生物なので、効果的、と言うことは同じ生物である人間にも有害。恐らく、それが理由で大手メーカーが販売する家電にUVCを使った製品が見当たらないのかと思う。
それでも調べてみるとUVC殺菌灯を使った機器は沢山ある。もちろん人体への悪影響が無いように、直接紫外線がヒトに当たらないようにはできている。
業務用空調器に内蔵するものもあるが、一般家庭で使うには向いていない。ファンで風を装置の中に送り、中を通る空気をUVCランプ(またはLED)で殺菌するタイプが家庭や一般事業所でも使えそうだ。
UVCはコロナウィルスにも効果があると言う実験結果もある。もしかしたら波長や強度により若干効果は異なるかも知れないが。
カビや雑菌の臭い、ただ臭いだけであれば不快感さえ我慢すれば良いが、動物の身体はうまくできている。不快な臭いは基本的に身体に悪い。実際、カビを吸い込むと感染症やアレルギーの原因にもなると言う。
来年の梅雨までには紫外線殺菌ランプを真面目に考えてみよう。