朝令暮改 2
新型コロナ第2波とも言えるかも知れない感染者の増加の最中、政府はGo Toキャンペーンと言う名のもと人々の移動を推進しようとしている。このキャンペーンを考えた時は、感染者数も収束に向かっていたのかも知れない。
日本語には四字熟語がたくさんあるが、こういう状態は頑固一徹とでも言うのだろうか?
最初から最後まで方針がぶれないと言うい良い意味では、徹頭徹尾、終始一貫などの言葉があるが、状況や環境が千変万化、二転三転している状況では、当意即妙、融通無碍に対応するのがベターだと思う。
東京都が警戒レベルを最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げた一方で、国は東京都民を含めた国民を観光地に向かわせようとしている。地方政府と国と母体が違うとは言え、首尾一貫した政策とは言えない。朝令暮改と批判されようと、政府は紆余曲折を経て最終的に臨機応変に正しい道を選んでくれれば良いが。
頑固一徹: 非常に頑固なさま。
首尾一貫: 初めから終わりまで、一つの方針や態度で貫くこと。また、初めと終わりで矛盾がないこと。
徹頭徹尾: 最初から最後まで言動や態度などが、一貫するさま。完全に。
終始一貫: 始めから終わりまで同じ主義や態度で通すこと。副詞的にも用いる。
朝令暮改: 法令などがすぐに変更されて一定せず、あてにならぬこと。
臨機応変: その時々の場面や状況の変化に応じて、適切な処置を施すこと。
当意即妙: その場の状況や変化に対して、即座に機転をきかして対応すること。気がきいていること。
融通無碍: 特定のことにとらわれたり、こだわったりすることがなく、自由でのびのびとしていること。「融通」は滞りがないことや、その場その場で適切に対応することを指し、「無碍」は妨げになるものが無い状態を指す。
千変万化: さまざまに変化すること。
紆余曲折: 事情が込み入っていて、いろいろ変わること。
二転三転: 状況や情勢が何度も覆ることを意味する表現。
熟語の意味は「大辞林」などによる。