警察からの電話

先日、警察(交番)から携帯電話に着信があった。コールバックしたが、大した内容では無く特に問題は無かった。
電話番号はもちろん警察には教えていないが、簡単に調べて掛けてくるところはさすが公権力だと思った。

以前、銀行から「〇〇さんが連絡先電話番号を教えて欲しいと言って来ていますが、お教えしても良いでしょうか?」と電話が掛かかってきたことがある。民間では本人に無断で電話番号は教えられないのだろうが、警察はやはり違うようだ。

アメリカに住んでいる知人が、中東に住んでいる親戚と電話で話したことがあったと言う。中東出身では無いが、親戚がたまたま中東に滞在していたそうだ。通話を終えてしばらくすると警察から電話が掛かって来た。その知人も何もやましいことは無かったので、いくつかの質問をされた程度で事なきを得たそうだが、テロに敏感になっているアメリカでは電話先もモニターされているようだ。

中国では電話をしているとノイズが入る事が度々ある。もしかしたら設備不良かも知れないが、盗聴されていると言う噂もある。
日本企業に勤める日本人、と言うだけで盗聴する標的としては充分だ。もちろん普通の民生品のビジネスなので、聞かれて困ることはほとんど無いとは思うが、冗談でも中国政府に批判的な会話をするとマークされる可能性はある。

中国には日本語を学習している学生もたくさんいる。もちろん日系企業で働きたい、日本に行きたいなど純粋な動機で勉強している学生が大多数である(と思う)が、入試の成績によって仕方なく日本語専攻をする学生もいる。それらの学生は、好んで日本人と接することも無い。日本語を活かす仕事と言えばおそらく公務員。
中国でもNHKなど日本の放送が受信できる。中国共産党に都合の悪いニュースになると画面が真っ暗になることをご存じの方は多いだろう。Yahoo Japanなどインタネット・ニュースも中国で普通に閲覧できるが、こちらも同じ。一部のニュースは表示されない。あたかも存在していないかのように消されているので、事情を知らない人から見るとネットには政治的に敏感なニュースは全く無いように見える。

同じように日本語による電話の会話、メールやSNSによる通信、もしかしたらこの記事もチェックされている。そのようなチェックをするのは、今はAI(人口智能)かも知れないが、それまでは上に書いたような日本語学習者。

どこにいても自分の個人情報は公権力の前では無防備なのかも知れない。
昔は、悪さやいたずらをすると神様や仏さんが見ているぞ、とおばあちゃんに注意された。今はどこに、お巡りさんが見ているぞ、と言うことだろうか。

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