ハンドドライヤーとペーパータオル
新型コロナ感染防止のため、最近はトイレなどでハンドドライヤーの使用が中止されている。
我が社の入るビルでは、代わりにペーパータオルが備えられるようになった。
ハンドドライヤーは感染リスクが高く、ペーパータオルは低いと言うのは、よく分からないが反論する根拠も無いので深く突っ込まないことにする。
ペーパータオルであるが、日本ではティッシュケースのような箱に入っているか、下に引き出すような形状が普通だと思う。いずれにしても手でペーパーを取り出す方式。
一方、ハンドドライヤーは温風吹き出し口などに手をさし出すと自動的に風が吹き出す。
最近は手洗いの蛇口もセンサー式になっているところが多く、たまに手でひねるタイプの蛇口だと閉める時に、蛇口に水をたっぷり掛けてしまう。気休めだとは思うが。
飛沫感染は手で触れたところから感染する恐れがある、と言うことを考えると手で取り出すペーパータオルも注意しないといけないのかも知れない。
アメリカではロール紙(カット用ミシン目入り)が出てきて、ロール紙を手でカットして手を拭くタイプが多い。ロール紙を取り出すのは、ハンドルを手動で押し下げるタイプもあるが、手を動かすとセンサーが感知して一定量のペーパーが出てくるタイプも多い。これだと、触れるのはペーパーだけなので、感染症対策としては少し安心できるような気もする。
ところで、洗面機器やトイレなどを製造する大手メーカーの人から聞いた話では、センサー式の蛇口は水の節約や省エネへの貢献度は大きいらしい。手動の蛇口だと、手で蛇口をひねり水を出してから手を水で濡らすまでに無駄に水が流れる。止める時も同じ。
これに対してセンサー式だと、手が差し出されている時だけ水が出てくる。センサーは当然電動だが、浄水してからビルや家庭に水を送るためにも電気をたくさん使うので、水を節約する方がセンサーに電気を使っても省エネになるらしい。
同じ理屈でペーパータオルも電動式の方が省エネになると思う。日本の手動タイプだとペーパーを2枚、3枚と引っぱり出す人がたくさんいる。
アメリカの電動ペーパータオル供給マシーン(Motion Activated Paper Towel Dispenser などと呼ばれる)のペーパー供給速度が絶妙。一枚分だと待てるが、2枚、3枚を出すのは待ちくたびれる。
日本ではハンカチを持ち歩く人も多いかと思うが、衛生面を考えると、自動で供給されるペーパータオルに軍配か。省エネなど別の要素を考えると別の解がありそうだが。
どうでも良い話題ではあるが、無駄なことを考えると何かアイデアが浮かんでくるかもしれない。