東海道新幹線と日本経済

先週、久々に出張に行った。大阪。
緊急事態宣言中は東海道新幹線の乗客が一車両に4〜5人と言う時もあったらしいので、どれくらいの乗車率か興味があった。
朝10時台ののぞみだったが、新横浜→名古屋間は一車両20〜30人と言った感じ。車両にもよるが定員(座席数)は100人程度なので、乗車率2〜3割と言ったところ。

日本中、南は鹿児島から北は函館まで新幹線の路線が増えて来たが、東海道新幹線は他とは客層が違う。やはりビジネス客が中心。

東海道新幹線の混み具合が日本の景気のバロメーター。普段の平日は少なくとも名古屋まではいつもほぼ満席。これが日常だったが、リーマンショックの頃は景気後退に合わせ、目測で乗車率50%程度だった感じがする。

新型コロナによるほぼ完全自粛から回復途上で、経済活動も徐々に本格化しているが、この1週間程度は東京都を中心に新規感染者数も増えて来ている。新幹線乗車率も日本経済と同じく回復が期待されるが“withコロナ”の状況下ではやはり在宅勤務Web会議の比率が増え、出張は完全には回復しない可能性もある。
東海道新幹線が日本経済のバロメーターと言えなくなった時、つまり、経済は好調だが新幹線乗車率はそれ程高くない、と言う状況になれば日本の出張第一主義とも言えるビジネス文化が変化して来たと言えるのかも知れない。

東海道新幹線の無い時代は知らないが、新幹線のおかけで気軽に出張に行けるようになった日本であるが、新型コロナの影響や5G通信のおかげで、出張に行かなくても良い、少なくとも頻度は減らせる、社会になる可能性はある。

問題は、各地の美味しいものを食べられなくなること。出張が減る分プライベートの旅行を増やせば良いのか…

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