新型コロナによる新しい企業活動
新型コロナで世界が変わった。自分たちの生活スタイルも変わった。
本当にそうだろうか?偏見かも知れないが、一般的に歳をとると自分の生活を変えたくない人が多い感がある。
マスクは今まで掛けていなかったから掛けない、夕方にはいつもの飲み屋に行く、パチンコは止められないなど。個人の行動もそうだが、企業の行動はどうだろう?
最近だと在宅勤務率などの指標もあるが、それ以外に仕事のやり方と言うのもある。
色々な会社のことを知らないので偉そうなことは言えないが、少なくともわが社の仕事の仕方は数十年変わっていないのではないだろうか?
もちろん使える技術の進歩により、通信方法はテレックスからファックス、Emailと手段は変わっているが、ただそれだけ。定年延長で会社に残っている人たちが新人だった頃とそれほど変わっていないように思える。
企業の年齢(設立以来の年数)や社長の年齢など、人と同じように企業の年齢に関連するのか、と思ったが意外と欧米企業の年齢や経営者の年齢も若くは無い。アメリカのGAFAは確かに若い企業ではあるが、それでも2000年以降の設立はFacebookだけ。AppleとAmazonのCEOの年齢も50代後半。
統計にある数字を調べてみると、国際労働比較(労働政策研究・研修機構)に「従業員の勤続年数」と言う統計があった。
調査対象国は北米と欧州、オーストラリア、韓国と少ないが、予想通り日本の勤続年数は長そうである。一年未満の離職率はダントツの少なさ、10年以上勤続の割合もトップ。
ここで想定されるのは転職が少ない、人材の流動性が低いこと。
技術や製品などわかりやすいものは、セミナーや学会などで新しい動向を得られる。経営者や社員の意識にもよるが、日常業務と言うのはセミナーなどに参加して新しい知識・動向を習得しようとするモチベーションが低いのでは、と思う。そうなると、他社のよい所を真似することもある程度大事なこと。ここで転職者数が少ないと、その企業に古くからいる人たちの仕事のやり方に巻かれ、他社のよいところを取り入れることが少なくなる。まさに、日本がそうでは無いだろうか?
今までは手書きでファックスで送っていたから、今までは上司の承認は判子でもらっていたから、などなど、生産性の低い活動がいつまでも無くならない一つの要因。
自分のモチベーションの一つは、楽する(手抜き)できるところは、手間をかけてでも楽する方法を考える。どこまでそれができているのかはわからないが。