音がく と 数がく 楽しく学ぶ
先日、ボーッとしていた時にふと思った。科学や数学、哲学、それに語学まで“がく”は“学”。それに対して音楽の“がく”は“楽”。
音楽は文字通り、音を楽しむ、で素晴らしいネーミングだと思うが、他の“がく”は何故“楽”では無いのだろう?
それと昔から疑問に思っていたことが“語学”と言う単語。ある言語の研究をする時に語学と言うのは分かるが、一般人が外国語を話せるように練習する時にも語学、しかもご丁寧に“語学学習”と言ったりする。
漢字発祥の国、中国でも、数学や科学、哲学はそのまま。音楽も簡体字ではあるが音楽。ただ、“楽”の読み方は、音楽の場合と快楽の場合では異なる、数少ない“多音字”の一つ。また、“語学”と言う単語は無く、単に“外国語”または“外語”。
確かに、“学”は、知らない事・できない事を習得すること。語学の“学”で良いのかも知れないが、ピアノやギターとどう違うのだろう?
ピアノやギターもある程度は正しいメロディーやコードを弾かないと聴くに耐えない音になってしまう。
“楽しめる”音を出すには、ある程度は“学ぶ”必要がある。その学びが楽しい、と言うのはもっともな事。
因みに、“音楽学”と言う立派な学問もあるが、これはこれで一般人が楽しむ範囲を超えたところにある(と思う)。
そうであれば、数学や科学、語学なども大学や研究機関などで未知の領域を探求する事は“学”で良いが、一般人が学校、少なくとも義務教育期間、で習う程度のことは“楽”でも良い。”数楽”や”科楽”、”語楽”など、心理的ハードルが下がると思うがどうだろうか?
もう一つ”楽”を使う言葉を思い出した、文楽(ぶんらく)。人形浄瑠璃文楽のことらしいが、この分野には馴染みが無い。日本文化をもっと楽しまなきゃ。