渡航自粛緩和 出張に行けるのはいつ?

20年3月25日に“全世界を対象に不要不急の渡航は止めてください”と言う出国制限が出されてから3ヶ月。政府は新型コロナウィルス感染の落ち着いている4ヶ国(ベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランド)を念頭に、“例外的に人の往来を可能にする仕組みを試行する”ための調整を始めた。入国前のPCR検査や入国後の行動計画提出などの条件をつけた上での緩和になりそうだ。

昨日、6月25日から3日間、ベトナムへの駐在員や出張者の渡航の為に臨時便を飛ばす。約440人が渡航するようだ。まずは、現地到着後のPCR検査と14日間の隔離が求められる。まだ、駐在員や長期出張者など一部の人しか渡航できないが、一般の出張者の渡航も緩和するように模索している。

出張者の渡航緩和は“行動計画”の提出が義務付けられるようであるが、どの程度詳しく報告する必要があるのか具体的にわからない。出張先(企業など)と宿泊先との往復のみ許される、と言う話しもあった。

海外出張では、取引先などとの会食と言うのはある意味最も重要。今進んでいる仕事だけであれば、事務所での打合せだけでもいいかも知れないが、そこから発展する仕事は会食をしながらアイデアを出す事も多い。人によっては、それがゴルフだったりするのかも知れないが、いずれにしても“会議室”の外での打合せ。そう言えば、台湾企業の日本連絡員をしている人は、台湾出張する時は本社のトップと朝晩散歩に行く、と言っていた。
アップルの共同設立者スティーブ・ジョブズ氏も散歩をしながら打合せをすることが良くあった、と聞く。

これらの会議室外の行動もあらかじめ計画に入れておくとなると、ハードルも高くなる。しかも、偏見かも知れないが、海外出張中は意外なアクシデントが起きることも多い。日本の電車の時刻表のように分単位で正確に進んで行くことはあまり期待できない。

それともっと重要なことは、海外に(国内でも)行った時は、現地文化に触れ、少しでも理解することが大事。その一つが食事だが、気候風土や歴史、自然などがその土地の文化を形作っている。そう言う文化に触れるのは、もちろん観光では無く現地”視察”。

実りのある海外出張ができるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です