Back To The Future と 1世代

日本のテレビでは3週連続「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズが放送されている。

舞台は、1985年。シリーズ第1作では、1955年の世界にタイムスリップ、第2作では、2015年にタイムスリップ。
第1作が公開された1985年を中心に、±30年
1985年から30年後の未来も、2020年の今から見ればすでに過去のこと。2015年にはトヨタが、この映画に出てくる空飛ぶスケートボード「LEXUSホバーボード」を開発して話題になるなど、1985年から見た未来と現実の2015年との比較が話題になる。

さて、タイムスリップをした”30年“と言う時間。高校の英語の先生が”Generation“と言う単語が示す期間は30年、と言っていたのを思い出す。”Generation“は、日本語では”世代”と訳されるが、期間としては30~35年程度と言うことだ。

30年間。35歳から50歳くらいの人たちは、30年前の記憶があり、おそらく30年後の世界も経験する、という時間感覚だと思う。この30年、ひと世代、がバック・トゥ・ザ・フューチャーの絶妙な時代設定なのではと思う。
30年前を思い返したり、30年後を想像したり、現実感と映画の世界がクロスオーバーして楽しめる。
また、親子で”お父さんが、お前くらいの年齢だったときはこんな世界だったんだ”と言うような会話にも使えるのが30年。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3は1985年から見て100年前にタイムスリップするが、100年だと大多数の人にとって、過去も未来も実際に体験することは無く、他人事。

バック・トゥ・ザ・フューチャーの1作目は1985年に公開されたが、同時期(1984年)に公開されたもう一つの名作が「ターミネーター」。
アーノルド・シュワルツェネッガー扮するターミネーターが未来から現代(1984年)にやってくるが、その未来と言うのは2029年、45年後の世界。2020年の今からだと9年後のこと。
こちらも多くの人が現実に経験することができる時代だとは思うが、30年に比べると長い。少し非現実感が増してくる。

ところで、この2つの映画に共通するのが、舞台設定。どちらもアメリカ・ロスアンゼルス。いわゆるハリウッド映画全盛の頃だろうか。日本のテレビでは、水曜ロードショーや日曜洋画劇場など毎日のように映画、多くがアメリカの映画、が放映されていた。多くの人が、無意識のうちにアメリカやカリフォルニアへの憧れの感情を刷り込まれていたのだろう。
よく言えば、日本人が外の世界に興味を強く持っていた。

30年後、もっと身近にはターミネーターがいた2029年は、どんな世界なんだろう?

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