会議と議事録 国会
国の会議に関する最近の2つのニュースが気になった。
一つは、新型コロナ感染症対策の専門家会議。
議事録を作っていなかった、としてマスコミや野党から批判されている。ただ、どうも発言者や議事進行などを逐一記載した記録を残していなかったと言う事らしい。我々、と言うか、ビジネス現場では、議事録と言うのは一目で要旨がわかるように簡潔に書く。恐らく、政治や法律の世界で言う議事録とは意味合いが違うのだろう。”議事録を残していない”と言うニュースでは、そんなアホな、と思ったが、我々の意識としては充分議事録に値するものが残されていると考えられる。
もう一つは、自民党の石破元幹事長が国会で約4年ぶりに発言した、と言うニュース。つまり、4年間は国会で発言していなかったと言うこと。以前から不思議だった。どうやったら400〜500人で会議ができるんだろうと?
2020年6月現在の衆議院・参議院の議員定数はそれぞれ465人と248人。
4年間に発言の無いのは石破氏に限ったことでは無いだろう。これだけの人数がいると、やはり会議中に自由に発言できるとは思えない。
先程の議事録。国会では会議録と呼ぶようであるが、昔は速記者が手書きで記録、今は、さすがにパソコン入力が主流になっている。
この会議録、国会のものは読んだ事はないが、東京都議会や何かの記録は読んだことがある。発言者名とその発言内容が時系列で一言一句記録されている。
数百人と言う大人数の会議、一言一句記録される会議録。
会議の心得として、ビジネス書などに書かれているのは、”時間は一人のものでは無い”と言うこと。例えば、10人の会議の10分間と言うのは、全員合わせて100分(=10分x10)の時間を費やしていると言うこと。
4年間も発言しないと言うことは、後から会議録を読めば、大部分の会議には全員が出席する必要は無いと思うのだが。
確かに空席の目立つ本会議もあるので、全員が出席しているわけでは無いかも知れないが、そんなに大勢の会議を開く意味は何だろう?
それとも“報告会”を会議と呼んでいるのだろうか?