GO HOME アメリカの暴動
先日まで世界のニュースは新型コロナ一辺倒だったが、香港関連に続いて、全米の大規模抗議活動が大きなニュースになっている。
George Floydさんと言う無実の黒人がミネソタ州ミネアポリスで警官に押さえ付けられて亡くなった。この事件に抗議するものだ。
CNNテレビといくつかのアメリカの新聞社のWEBサイトを見ると、ミネアポリス、アトランタ、ワシントンD.C.、ニューヨーク市など限定的だが地域封鎖(ロックダウン)がされた都市もあったようだ。
その他カリフォルニア州サンノゼでは、フリーウェイ上でデモが起きていた。ラスベガスやダラス、ロサンゼルスなどの都市でもデモ・暴動が起きている。全米と言うのも大袈裟な言い方では無さそうだ。
視聴したテレビはCNNだけだが、CNNセンター(ジョージア州アトランタ)も暴徒に包囲され、その映像が多く流れていた。
その中で、アトランタ市長が会見で、必死になってGO HOMEと叫んでいたのが印象的だった。曰く、こんな暴動はGeorge Floydさんとは関係ない。Martin Luther King, Jr.氏(キング牧師)の精神でも無い、と。
映像を見る限り、抗議デモと言うより暴動。参加しているのは黒人だけでは無い。
一部の人は、確かにGeorge Floydさん事件への抗議だろうが、政権への抗議、果ては新型コロナでの外出禁止に対する抗議・ストレス発散などがあるように思える。
新型コロナの間接的な影響で、色々な意味で人々が我慢を強いられ、それが一気に暴動と言う形で発現したのかも知れない。
日本ではこれほどの大きな暴動が起きることは想像し難いが、人々のストレスが溜まっているのは間違いない。感染症の抑え込みと同時に、ストレス発散で日本的な温厚な社会の持続が求められる。ここは日本人全員の本領の発揮しどころだ。