マスク バブル

マスクの家庭内在庫が増えて来た。花粉症の季節には元々マスクをするので、ある程度の枚数はあり、それほど困る事は無かった。最近はどこでもマスクを見かけるようになり、我先にと買う人もいなくなったようだが、一時は本当に品不足だった。それまでは一般人がマスクをする国は東アジア、東南アジアの一部の国くらいだったと思うが、世界中の人が一斉にマスクをするようになったので、実際にマスク不足になったのだろう。

自分自信で経験したITバブルを思い出した。
1999〜2000年頃、高速インターネットが普及し始めた頃。太平洋や大西洋など、海底光ファイバーケーブルの敷設プロジェクトが複数同時に進行していた。

プロジェクトは国際入札、世界中の通信機器メーカーがプロジェクトを落札しようと躍起になっていた。落札してからの生産開始だと納期が間に合わない為、多くのプレイヤーが先行して部材発注・製作を行なっていた。つまり、一つのプロジェクトに対して、世界中の4〜5社が生産を行う状態。部品類の需要は、実際に必要な量4〜5倍。部品メーカーは供給が追い付かず、小さな部品類でも納期は半年以上。システムメーカーの先行見込み生産量が益々増え、典型的なバブルになって行った。実際に部材メーカーでは生産が追い付かず、お断り見積もり(長納期・高価格)を提示しても注文書が入ってくる状態だった。

それでも、ある程度の光ファイバー網が敷設されると、急速に需要は減って行った。当然、実際に必要な量の数倍の調達や生産が行われていたので、あっと言う間にバブルはじけた

マスク、世界中の需要が急激に伸びた2020年2月から3月に掛けて、材料価格(不織布材料)が1トン当たり15万円から700万円と60倍以上に高騰したらしい。ご存じのように、店頭にマスクは無く、ネット通販のマスクは高価格。マスクバブルの様相は呈したようであるが、このところの店頭に並んでいても見向きされないマスクを見るとバブルは崩壊した感じ。

マスク生産に新規参入したメーカーも多く、少なくとも一般人が使うマスクに関しては安定した供給が期待できそう。

でも、品質には注意が必要。会社から支給された中国製マスク、一回外してもう一度着けようとするとヒモが切れた。

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