親指シフトと脳波入力
昨日、富士通が親指シフトキーボード等のサポートを止めるとのニュースがあった。
会社に親指シフトキーボードの機器があった時、練習して入力に使っていたことがある。一般的なJISキーボードはかな入力、ローマ字入力と二通りあるが、かな入力の方がタッチ数が少なく入力スピードはあがる。JISかな入力に比べても親指シフトはキータッチ数が少なく、確かに入力スピードは速かった。仕事では英文入力も多く、また、親指シフトキーボード機器を使う機会も減って来たので、徐々にJISローマ字入力を使うようになってきた。
スマートフォンではフリック入力が当たり前だと思うが、これは結構速い、と個人的には思っている。
キー配置は確かに入力スピードに影響を与えるが、それよりも大きな影響があるのは、慣れているか、キーボードを見ないで入力(ブラインドタッチ)できるか、など使う人側の要素の方が大きい。英文入力では所謂”QWERTY”キーボードがおそらく今では唯一のキー配列だと思うが、指が覚えてしまえばこれはこれで結構速い。
ところで、個人が使えるパーソナルコンピュータが世の中に出て来たのが1970~1980年代。それからそろそろ半世紀だが、入力方法の主力はいまだにタイプライター時代と同じキーボード。昔の人が考えた文字入力方法がいかに優れていたか、と言う証明にもなるが、コンピュータ関連技術の進歩に比べてマンマシンインターフェースは大きく変わらない。確かに近年の音声入力の発展は目覚ましく、簡単な指示を与える程度であれば十分役に立つが、長い文章を入力する場合は、やはりキーボードに頼ってしまう。ずっと喋っていたく無い、と言うのも個人的にはあるが。
以前から思っていたが、考えていることがそのまま入力できれば便利(危険な面はあるが)。それで調べていたら脳波入力と言うのがあるらしい。
半年ほど前の記事(→)だが、一般的な人がキーボードで入力するよりも速く入力ができたそうだ。
但し、記事によると相当な集中力が要求されるようで、”雑念”が混じると正しく入力できない。
これからも脳波入力の研究は進んで行くと思うが、しばらくは指か口頭で情報入力を行う必要がありそう。それとも、身体にコンピュータを埋め込む時代が先に訪れるだろうか?