ランチ難民

外出規制前の東京駅近くのオフィス街。ランチ時には飲食店の前に行列ができていることも少なくなかった。季節や天気によっては、行列の無い店を探すのが難しく、プチ・ランチ難民になりそうな時もあった。

昨日、久々に出社した。東京駅近くの事務所に昼前に着き、事務所周りのレストラン・食堂街を歩いた。今までランチに行っていた店は、通常営業の店もあるが、臨時休業閉店の店も沢山ある。また、弁当販売をしている店が多く弁当屋の客引きばかりが目立つ地域もあった。開店している店を覗いても店内はガラガラ。

わが社でも原則在宅勤務になり、出社する人数は大幅に減っている。ランチ時には、2人、3人と連れ立って近くの店で食べていた人たちも、出社しても弁当やパン類で済ませてしまう人、そもそも午前だけ、午後だけの出社、なども増えている。

コロナ前の平時には、朝の出勤時にビル地下のレストラン街を通ると、毎朝業者の人達が野菜や米、肉・魚、調味料などの食材搬入をしていた。多くは比較的高齢の方と外国人。緊急事態宣言後は、朝に行くことは無くなったが、臨時休業・閉店が増えていると言うことは、搬入する食材が減り、搬入業者も影響を受けていることは想像に難くない。もしかしたら、高齢の食材業者は事業をやめてしまうかも知れない。

新型コロナがある程度落ち着き、オフィス街に人が戻った時、店の入れ替りがあるにしてもある程度の飲食店は再開されるだろう。その時にこれらの食材流通も含めて今まで通り復活できるのだろうか?

それとも人々のランチ行動自体が変わってしまい、オフィスで弁当などを食べることが普通なるのだろうか?
もちろん、このままテレワークが定着して、昼間のオフィス街人口が大幅に減ってしまうことも考えられる。
そうなると、今まで普通だった食堂・レストランでのランチ習慣、少数派になってしまうかも知れない。

今までも地方出張に行くと、昼食を採れる店を探し回る、と言うことが時々あった。こちらは、ランチ営業している店自体が少ないため。

都心のランチ、昼間人口が減ったからと言って、(プチ)ランチ難民が減ることは無さそう。

昔は一日2回が普通だった食事。電灯の普及に伴って夜が長くなり、2食では物足りなくなった。発明王エジソンがトースターを売るために昼食の習慣を広めた。3食になった理由は諸説あるが、ランチ抜きの生活も一考に値する…かも。

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