異業種のマスク製造

医療用品が世界中で不足しているのは報道されている通りだ。マスク販売を開始した家電大手シャープ、さらにはパナソニックもマスク製造を始める、と報道されている。

自分の仕事は、医療機器や衣料用品(服など)には直接的には関係無いが、そんな中取引先もマスク製造を始める、と言ってきた。

今付き合っているアメリカ・カリフォルニア州の取引先、当地自治体の休業指示を受けてしばらく工場ラインを止めていたが、再開に当たり医療用マスクの製造を始める。まずはカリフォルニア州内のみに供給するらしい。元々、医療用品とは全く無縁のメーカー、確かにマスクを作ることはできると思うが、品質管理基準は本業の製品とは全く異なると思われる。

15年程前、上海にある紙製品工場に行った事がある。キッチンペーパーや工業用不織布クリーナーなどを作っていた。倉庫のような作業場で、製品(折り畳まれた紙類)を人の手で箱に詰めると、その箱を放り投げて一箇所に集めていた。ある程度箱詰めがまとまると、出荷用の梱包箱に詰める。一緒に行った中国人の同僚が作業の余りの酷さに驚いていた。日本向けの輸出製品はもう少ししっかり管理されている、と言っていたらしいが怪しいモノだと思った。
今では作業手順や品質は改善されていると信じたい。

アベノマスクに髪の毛やカビなど、あり得ない不良がある、とニュースになっている。検査で不良が見つかり、配布を一時中断するとか。政府から発注を受けた日本企業が海外で作られたマスクを輸入していると言うことだ。中国、ベトナムとミャンマーからと公表されている。

受給がひっ迫している今、医療用品の品質管理を理解していない工場、作業者が新たにマスク製造を始めていることも考えられる。そう言う状況では、普段有り得ない不良が発生する可能性もゼロでは無い。マスク供給も徐々に増えて来つつあるようだが、“マスクを掛けたら病気になった”と言うシャレにならない事態だけは避けて欲しい。

中国では買った服は一度洗ってから着る、と言う人もいる。各家庭に2枚配布されるマスク、”何回も洗って使用できる”と首相も言っている。届いたら一度洗ってから使った方が良いのだろうか?

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