東京オリンピックと人命
1週間くらい前のCNN、“日本は人命よりも東京オリンピックを救おうとしている”と言うコメントを言っている人がいた。
今年の夏に東京でオリンピックが開催される予定だった、と言うのは遠い昔の話しだったような錯覚に陥る今日この頃。東京オリンピックを延期する、と発表されたのは3月23日、明日でちょうど1ヶ月、まだ最近の事だ。
そんな中、一昨日(4/20)こんなニュースがあった。「2020年夏に予定していた…TDM(交通需要マネジメント)」/「TSM(交通システムマネジメントの取り組みを1年後ろ倒しして実施することを確認。」
オリンピック期間中の交通渋滞緩和の為に予定していた高速道路料金の上乗せなどの施策。そんな取組みもあったな、と思い出した。
オリンピックの為にはこの様な措置があったのに、外出自粛要請の新型コロナ対策としては一向にこの様な措置を取るとは聞こえてこない。確かに都心に向かう電車は空いている様であるが、休日の神奈川県・江ノ島や千葉県・外房など海沿いに車で訪れる人は依然として多いようだ。
有料道路の通行料金を値上げしても完全に人出を止める事はできないとは思う。しかしながら、少なくとも長距離移動を抑える一定の効果はあるかも知れない。オリンピック期間中の渋滞緩和を目指して実施予定だった措置をどうして今、コロナ対策として実行できないのか?
ゴールデンウィーク中の高速道路料金割引はしない、と少しだけ人出を増やさない措置は発表されたが。
アメリカのメディアに人命よりもオリンピックを重視している、ととられてもやむを得ない。