新型コロナ禍と応仁の乱
令和の時代・2020年の新型コロナウィルス禍、室町時代・1467〜77年の応仁の乱、これだけでは何のことか分からない。
昨日(4/20)、今年は京都・祇園祭の山鉾巡行を中止する、と発表された。中止は昭和37年(1962)以来58年ぶりと言うことだ。この時は、阪急電鉄の地下化に伴う工事の影響らしい。
それ以前にも度々中止や延期がされていたようであるが、応仁の乱や本能寺の変が中止理由として出て来ることに歴史を感じる。明治時代には、コレラ流行で中止されている。
祇園祭は、平安時代に疫病が流行し、災厄除去の為に始まったらしい。
幼稚園の頃には、母方の祖母に連れられて山鉾巡行を観に行ったり、父方の祖父母の家の前を昔の装束を着た人が馬に乗って通るのを眺めていたり、と身近なお祭りだった。当時は歴史の重みも祭りの壮大さも余り感じる事なく、暑くなるとやって来る催しだった。
昨今は国内外から観に来る観光客も増え、観光客の分散化を目指して、長年1回だけだった山鉾巡行を、平成26年(2014)からは前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)の2回に戻した。
山鉾巡行以外の行事については、今年の開催をどうするかはまだ決まっていないようであるが、歴史を振り返ると戦争や疫病など色々な障害を乗り越えて続いて来たお祭り。今回の新型コロナウィルス感染症も早晩終息し、祇園祭は以後脈々と続いて行くに違いない。