緊急事態宣言 8割移動制限

緊急事態宣言にあたり4月8日に安倍首相の声明、「最低7割、極力8割、人との接触を減らしていただければ、必ず我々はこの事態を乗り越えることができる」。

最近は在宅勤務なのでニュース・情報番組を見ることも多いが、なぜ7割、なぜ8割と言う根拠が明確に示されている番組は見た記憶が無い(もちろん知らないところで報道されている可能性はあるが)。

少し前に、The Washington Postシミュレーションを記事にしていた。3月17日の記事で、その時は一人で納得していたが、この機会に紹介したいと思う(同社の許可は得ていません。すみません…)。

要約すると、人口200人の町で1人の感染者からどのようなスピードで感染が広がるか。特に、新型コロナウィルスをシミュレーションしたものでは無いが、感染スピードと隔離・移動制限の関係を視覚的に表している。

全員が自由に移動できる社会から全体の8分の7が移動を制限、まで4通りで感染の広まり状況をシミュレーションている。

1)全員が自由に移動

図の縦軸は、人数、横軸は、時間(日数)の経過。

当初一人だった感染者が、短期間で急激に増加し、ほぼ全員が感染する。回復した人(免疫を獲得した人)が増えるに連れ終息に向かう。

縦軸: 人数 横軸: 日数の経過

2)隔離を計画(区域間の行き来を制限、但し、通勤者の往来など完全に封鎖はできない)

感染者の増加スピードは少しは抑えられるが、依然としてピーク時の感染者数は多い(人口の半数程度)。

3)適度な社会距離戦略(人口の4分の3=75%が移動を制限、25%は継続的に移動を続けた)

感染者数、増加スピードがある程度抑えられる

4)広範囲での社会距離戦略(8分の7≒87%の移動が制限された)

感染者の増加率、感染人数が抑えられ、ピーク人数も少ないため効果が大きい

日本も含め、世界の現在の状況は如何にして医療崩壊を防ぐか。感染者のピーク数を減らすことが重要。1)~4)の図を見ると、感染者のピーク(茶色の部分の山の高さ)は社会的距離が増すにつれて低くなっていくのが明らかだ。

詳細は、動画で感染拡大状況を示しているワシントン・ポストの記事(日本語版はこちら)を見てください。

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