情報 – 無関心層への伝達

外出自粛要請が色々な自治体から出始めた。それでも、強制力も罰則も無い要請なので、外出する人は一定数いる。中には、要請が出されていること自体を知らない人もいるだろう。

国や自治体などが出す情報と言うのは一般人にどうやって伝わるのだろう?

古くからあるテレビラジオ新聞、比較的新しいインターネットポータルサイトや各種ニュースサイトSNS、ニュースを得る手段は沢山あるが、そもそもニュースに興味の無い人、ニュースを見なくても普段は困らない人も沢山いるに違いない。また、最近は“コロナ疲れ”で、コロナ関連ばかり報道されるニュースは見たく無い、と言うニュース離れも一部では起きているようだ。

そう言う自分も学生時代などは部屋にテレビは無かった。もちろん当時はスマホも無く、新聞も取ったり取らなかったり、ラジオは聴いても分からないFEN(今のAFN=American Forces Network)が流れているだけ、と言う生活だったので世の中のニュースには疎かった。それでも、就職活動を始めるまでは特に困った記憶は無い。

そんなに人達に国や自治体からの情報を伝えるのは意外と難しいかも知れない。今は毎日何らかの方法でニュースを得ているので、それらの情報を知らないのはおかしい、とついつい思ってしまうが、自分やマスメディアの常識は疑ってみた方が良い。

もちろん、100%の人に伝えるのは不可能だとは思うが、限り無くそれに近い数の人に伝える方法は考える必要がある。

一般的な方法は、学校や企業などの組織を通じて、それぞれの構成員(学生・生徒や従業員)に伝えるという事だろう。但し、3月から4月に掛けての今の時期は、卒業や就職など所属する組織が変わる時期でも有り、情報伝達の漏れは発生し易い。所属組織の無い人も沢山いる。

それぞれの人は、個々に異なる興味・嗜好があると思うので、それぞれの分野で強い影響力を持つインフルエンサーを使う、と言うのも考えられる。

今回のコロナウィルス関連では、俳優のトム・ハンクス(Tom Hanks)の感染が確認された頃からアメリカでの感染症に対する空気感が変わったようだ。最初はマスメディアで報道されたのだろうが、みんなが知っている“身近な”人の話題は、色々な手段で伝わって行くのだと思う。

日本でも各界の著名人の感染が徐々に報じられらようになって来ている。JFA(日本サッカー協会)会長やお笑い芸人、プロ野球・阪神タイガースの選手などなど。余り良い方法では無いが、こう言った人たちに関する情報はマスメディア以外の手段でも広く伝わって行くかも知れない。

折しも緊急事態宣言の発令が瀬戸際の段階に入っている。政府や自治体も、マスメディアを通じて情報を発信したから大丈夫だ、と言う考えは疑った方が良いと思う。

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