マラソン大会中止と免疫力
今月(2020.3月)の東京マラソンや名古屋ウイメンズマラソンの一般参加ランナーの部が中止になった事は、ニュース等でも取り上げられたのでご存知の方も多いと思う。
2月後半から全国各地、世界中のマラソン・ロードレース大会が続々と中止や延期になっている。
日本では大規模イベントの自粛要請が出ている現状ではあるが、屋外で行い、格闘技等と違って、少なくとも競技中は人と人との接触の少ないランニング競技を中止にする必要があるのか、疑問に思う事もある。スタート前後の混雑や水分等の補給については何らかの対策が必要かも知れないが。
実際に、3月8日、まだコロナ感染が広まる前のアメリカ、Los Angelesでは知らないランナーとは1.8m(6 feet)離れるように、と言う指示のもとマラソン大会が開催された。
さて、コロナウィルス感染とマラソンを考えると、他人との接触による感染リスク以外に大きな問題を考える必要がある。
ランナーの免疫力低下。フルマラソンは、身体への負担が非常に高く、完走後には筋肉だけでは無く、内臓も相当疲れている。免疫力も低下する。実際、マラソンを走った後には風邪をひきやすい、という報告もある。コロナウィルス感染を考えると、一時的ではあっても免疫力低下は問題である。
基本的には若者が罹患するリスクの少なそうに見えるコロナウィルス、プロサッカー選手の感染は意外と多い。サッカー選手の免疫力は低下している、という記事もある。
一般市民にとって、草野球や草サッカーにしても、免疫力が低下するほどの運動量が要求される機会は無いと思うが、フルマラソンはやはり、ゆっくりであっても、体力の限界を超えるところにある。そういう意味で、フルマラソンの市民大会が中止になるのは、感染を広げない為には有効な手段の一つだろう。
空気のきれいな屋外で”適度な”運動を行うことは、身体には良いことだとは思う。無理しない程度に軽い運動にしましょう。