大型連休とコロナ対策
今回もコロナ関連。
アメリカがヨーロッパからの入国を禁止し、国家非常事態(national emergency)宣言を発令した。イタリアやスペイン、フランス、デンマークなど類似の措置を採る国が増えて来た。
中国経済は春節休みが大幅に延長された、という感じで、感染者数の減少で徐々に“休み”明けに向かっている。
日本でも“緊急事態宣言を可能にする法案”が可決されたが、一部の国や地域に比べると対策が緩く見える。
最初はインバウンド観光客の減少、最近も企業活動の維持など、いずれにしても経済を止めない(止めたく無い)ことが理由に思える。
それでも、医療関係者をはじめとした方々の努力で、今のところパニックにはならずに済んでいる。
現代の日本では、経済が止まれば国民が日々食べていく事もできなくなるので、ある意味仕方が無いとは思う。しかし、抜け穴が多く、一部の業界・業種だけに負担を強いる中途半端な規制をダラダラと長期間続けるよりも、一時的に経済活動を止める、と言うのも考えられないのだろうか?
思い起こしてみると、昨年、平成から令和に掛けて、10連休があった。多くの企業活動が止まった。もちろん、観光業など多忙になった産業もあったが、10日位であれば経済は大きな問題無い、と言う実績もできている。色々な活動の自粛や縮小では無く、原則禁止、とかにして一度止めてしまい、落ち着いたら全力復旧を開始する、と言うのは無理だろうか?
日本の祝祭日は諸外国に比べて多いという。今年の祝日は、今週の春分の日から11月の勤労感謝の日まで、まだ13日もある。
この休日の全てまたは一部を振り替えて連続一斉休暇にすれば、コロナウィルスの潜伏期間と言われている14日間の休みを十分に確保できる。祝祭日が書入れ時の観光業などや業種に対しては、昨年辺りから政府が働き方改革と言う掛け声の元大々的に呼び掛けている、有給休暇の取得義務を更に促進すれば良い。
大型連休による観光客の集中、大量移動なども緩和されて良いのでは無いだろうか?
もちろん課題はたくさんある。
・2週間の封鎖で落ち着くかどうかが分からない
・昨年の連休とは違い、飲食、音楽、スポーツ、レジャー関連などの休業による影響が分からない
・人の流れを止めても、最低限の物流は止められない
などなど。
社会のいろいろな要素を考えての最善の策を採るのは難しい。何とか、パニック、医療崩壊にならないようにしてもらいたい。