14日間待機
今日、3月6日コロナ関連の新しいニュースがあった。“安倍首相が、中韓からの入国者に施設での2週間待機を要請すると表明”。
中国の北京市や上海市も日本からの航空便搭乗者に同様の措置を発表している。
つまり、日本から上海に出張しようとすると、2時間の打合せでも、行って半月隔離、帰って半月隔離、と合計1ヶ月掛かることになる。
話は変わるが、15年ほど前、中華人民共和国の新疆ウイグル自治区の西の端、カシュガルに行った時のこと。当時は、ウルムチから列車でタクマラカン砂漠を通って片道24時間。2段ベッド2つ、4人用のコンパートメントだったが、残りの3人はウルムチ出張へ行ってカシュガルに帰ると言う人たちだった。出張は1週間と言っていた。
日本国内の鉄道出張で、そんなに長い旅程は経験したことは無く、随分長いなぁ、と思った。
その頃には、上海虹橋には都心に近い羽田空港からの航空便も就航していて、無理すれば日帰り上海出張もできるようになっていた。
日本からだと地球の裏側にあるブラジル・サンパウロ。飛行機を乗り継いで30時間。確かに移動に時間は掛かるが、1週間有れば行って帰って来られる。
そんな便利が当たり前の時代。
2週間隔離と言うのは、飛行機が普及する前の船旅の時代に戻ったような感じ。当時は、海外に行く人もほんの一握りの人達に限られていた。
これから暫くは海外、もしかしたら国内も、観光・商用問わず旅行に行けるのは一部の人達だけになるのだろうか?
この記事を書いているときに、上海に住む友人からメッセージが送られてきた。大阪に里帰りしている奥さんの出産に立ち会うために日本に来る、と。報道によると中韓入国者へ「14日間待機」は、9日午前0時から始まるということで、8日のフライトを予約している彼は何とか日本には入国できそうである。