日本の感染対応 手洗い

小学校に入ったばかりの頃、親戚の家に遊びに行き、着いて早々に手を洗ったら、祖母だか伯母だかに“小学校に入るとさすがやね、外から帰ったら手を洗うのは”と言われた。小学校で先生に言われていたのかどうかは記憶に無いが、外から帰ると手を洗う、と言うのがその時には習慣になっていたのだと思う。それまでは、“ご飯の前には手を洗いなさい”と口を酸っぱくして言われていた。

さて、昨今のコロナウィルス禍、色々な感染予防対策が話題に上がるが、何はともあれ手洗い、と言うのは全員に共通する対策となっている。

日本でも、例えばトイレの後に手を洗わない人、洗ったフリをして指先だけを水で濡らすだけの人、などもいるが、概して手洗いはそれなりにみんなの習慣になっているような気がする。水が豊富な国土であり、水で手を洗うのは習慣化し易い衛生対策だったのだろう。

その点は、日本での感染拡大を抑える方向にプラスに働くと思うが、その他マイナスに働く日本独特の要素もある。

特に、出席・出勤することに意義がある、と言う考え方や、結論の出ない(出さない)会議が多いこと。どちらも人が集まる活動。

昨年あたりから学校などの“皆勤賞”を見直す動きも出て来ていると聞く。休むことが“悪”と言うのは、恐らく学校教育で多くの日本人に刷り込まれて来た価値観だと思うが、徐々に変わってくると期待したい。

東京では夏に開催予定のオリンピックを視野にテレワークの議論が昨年からされており、また、テレビ会議も技術的には多くの企業でできる体制になっていると思われる。どちらも日常的に行われているか、と言うと、少なくとも我が社では否であるが。

通信環境の進化により、他の様々な“イベント”がネット上で行われている。直近のニュースでは、学校の卒業式のネット配信と言うのもあった。特にこれから採用されていく5G技術が普及すれば、更に多くのことがネット環境で実現できるようになるだろう。インフルエンザや今回のコロナのような人に感染するウィルスの感染予防対策には大きく貢献できると想像できる。

その代わり、別のウィルス、コンピュータウィルス対策、が今まで以上に優先度の高い課題になるのは言うまでも無いが。

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