隔離 – 武漢とSARS下の北京
武漢市や湖北省のその他の都市で、空港閉鎖や鉄道、高速道路の運行・通行禁止など都市が隔離されたようだ。武漢市の市区は人口860万人、面積1557km2。
比較のために
・東京23区の人口920万人、面積618km2。
・大阪府の人口880万人、面積1900km2。
抜け道は当然あるだろうが、特に貧困層の人たちは基本的には市外への移動ができないと言う事になる。
SARSの時の北京でも隔離があったが、幸いにして数日間の猶予があったので、その前に無事に脱出して帰国した。
隔離の規模も武漢とは違い当時生活していた大学が閉鎖され、学生は全員キャンパス内の学生寮に住む事、外出は認めない、と言うものだった。キャンパス内には食堂や運動場、理髪・美髪(理容・美容)など最低限の施設はあったので、短期間であれば何とか生活はできた。ただ、閉鎖された当時はいつまで隔離されるのかわからず、今よりもさらに情報が制限されていたので、外国人が去ったキャンパス内に残った中国人達は不安だったに違いない。公にはならなかったが、自殺者も出た、と言う噂も飛び交っていた。
今回の都市部の隔離政策、是非はともかくとして状況は相当ひっ迫していると想像される。日本でも感染への脅威を訴える報道も増えて来たが、春節のインバウンド需要が減る、と言った呑気な報道も一部にはある。
自分の生活を考えると通勤の満員電車は避けられ無い。状況が更に酷くなるようだと自主的にテレワーク、と言うことになるだろうか。