天津出張 – 10年ひと昔
約9年ぶりの天津、北京首都国際空港。
今回は目的地が天津浜海国際空港の近くだったので、天津までのフライトも考えたがJALはセントレアからしか飛んでいなくてしかも高い。と言う事で、羽田⇔北京首都国際空港のフライト、北京から天津まで陸路移動する事にした。
北京市内に宿泊するのは実に13年ぶり。
北京首都空港T3に着いて、まず、交通カード(一卡通)を買おうと空港内のコンビニに行った。一軒目に行くと“ここには無いが隣にはあるかも知れない”とお兄さんがわざわざ隣のコンビニ(セブンイレブンだったか)に連れて行ってくれた。
北京に住んでいた10数年前は、冷たく“没有(Mei you=無い)”と言われて終わりだったのに、大変な変わりよう。
空港から天津に、バスと電車のどっちで行こうか迷っていたが、空港バスで行くことにした。バスに乗る時に“你好”と言うと、何と運転手も“你好”と返してくれた。今まで路線バスの運転手に挨拶を返された記憶が無い。
日本では毎日暮らしていて少しずつの変化だから気づかないだけなのか、全く変化してないのかわからないが、約10年ぶりの北京の変化には新鮮な驚きがある。
もちろん、以前と変わっていないことも沢山ある。
天津のカジュアルなホテル、チェックインをしようとフロントに行くと、列は無く、宿泊客がフロント前にたむろしている。列に並ぶと言う意識はまだ低そうである。5〜6人だったので、それ程焦らずに少し離れて待っていて、パスポートを出して“Check in, please.”と言うとフロントのお姉さんの態度が急に変わって優しくなったような気がした。
ホテルなど外国人が多く、英語の通じるところでは、英語で話しかけると何故だか優しくしてもらえるのは昔から変わらない。
天津での昼食、アメリカ人と一緒に欧州系のホテルに行き、English Tea(紅茶)を頼むと、カップにティーバッグを入れ、お湯を注いだ状態でサーブされた。せめて取り出したティーバッグを置く小皿やソーサーが欲しかったがここは中国。
それでも、昔の北京で紅茶の葉をカップに入れ、そのままお湯を注いで出された事に比べるとと許容範囲。
中国では、お茶は、茶葉をカップに入れてお湯を注いでサーブするのが当たり前。茶葉は浮き上がって来るので、茶葉を避けて飲むのが腕(口?)の見せ所。未だにマスターできていないが。お湯が無くなると注ぎ足してくれるが、紅茶も緑茶も同じ感覚。
もう一つ変わらないのは、電車の乗り降り。天津や北京市内の地下鉄は“先下后上(降りるのが先、乗るのは後)”と言うアナウンスが頻繁に流れていて、乗客も地元の人が多いのでそうでも無いが、北京地下鉄空港線の始発/終着駅、東直門駅は昔の中国だった。おそらく色々な地方の人もいるのだろう、乗り込もうとする人と降りようとする人が我先にとせめぎ合い。しかも空港利用客がほとんどなので大きい荷物も多く、小さい子供やお年寄りにはあまりにも危険。
幸いにも自分はビジネス用のバックパック一つで身軽だったので大きな混乱に巻き込まれずに済んだ。