統計と実感 - ベトナム

ベトナム出張からの帰国後、あるセミナーで聞いた話。
ベトナムに関わっている人には当たり前かもしれないが、ハノイやホーチミンで聞いた・感じた事柄、最近の日本で感じることと統計数字が合致して、なるほど、と自分なりに納得した。

<ベンタン市場>
訪越外国人数、2019年上半期: 848万人 (内 中国人 248万、韓国人 208万、日本人 46万)。
中国人がトップではあるが、中国と韓国の人口比を考えると如何に韓国人が多いかわかる。
ホーチミンの商店でアニョハセヨと声を掛けられる訳だ。

JOIより

<日本で見かける外国人>
技能実習生 
2014年: 総数 16.7万人 (内 中国人 4.7万、ベトナム人 3.4万)
2018年: 総数 36.8万人 (内 ベトナム人 18.9万、中国人 8.1万)

留学生 2018年:総数 37万人 (内 中国人 13.3万、ベトナム人 8万)

昨年(2018年)のベトナム人実習生の数は、5年前(2014年)の実習生総数よりも多い。
ひと昔前はコンビニや飲食店など働く外国人は、中国人が多いと言う印象だったが、最近はベトナムが増えている実感が確かにある。工場など製造現場などでもベトナム人実習生は増えているようだ。

<ベトナムの交通事情>
ベトナム政府には財政赤字を改善する為、公的債務をGDP比率の65%以内に抑えるという目標があるようだ。国の財政健全化には素晴らしい政策だと思う。
2018年は58%、目標を優にクリア。
もちろん、負の側面もある。
ホーチミンの地下鉄やハノイの高架鉄道などICAなどへの支払が遅れている。

ハノイ⇔ホーチミンの南北高速道路、元々予定していた国際入札を取りやめた、と言う投稿を書いたが、応札したのは中国企業だけだったから、という理由が裏にあったらしい。ベトナムは、紀元前2世紀頃から中国の支配とそれに対する反発と言う長い歴史があるため、日本で言うと東京⇔大阪間に相当する幹線道路を中国に任せることへの警戒感が大きかったのでは、と想像される。

普段何気なく見聞きしている風景も、統計数値と関連しているのだなと思うと面白い。

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