ラグビー 多国籍日本チーム

日本で、アジアで、初めて開催されたラグビー・ワールドカップが閉幕した。

南アフリカの優勝、最後まで感動しましたね。日本チームも決勝トーナメントまで進み、日本中・世界中のラグビーファンにとっても素晴らしい大会だった、と思います。

約2ヶ月に渡る開催、多くの試合をテレビで観ていたので、終わるとなると心にポッカリ穴が空いたみたいな感じ。

初めて予選プールを突破し、ベスト8まで進んだサクラ・ジャパン、これからの日本社会復活のヒントになるような気がする。
選ばれたメンバーは、生まれも育ちもバラバラ、31人の内15人は外国出身選手だった。そのチームがワンチームとしてまとまり、力を発揮できたのは凄い。

企業をはじめ日本の組織は、ほぼ日本生まれの日本人で構成されて来た。

最近は技能実習生や留学生アルバイトなど外国人を採用している日本の企業も沢山あるが、基本的には彼ら彼女らは現場の労働者。意思決定やマネージメントなどにも外国人がいる企業はまだまだ少ない。

出張でアメリカの会社に行くと、普通に多国籍(少なくとも海外出身者)のメンバーが応対してくれる。こちらが日本人だからと言う変な気遣いも無く、自然に仕事の話は進んで行く。

アメリカは、基本的には多民族の移民国家。元々はヨーロッパ各地からの白人世界だったとは思うが、民族間の対立を乗り越えて(完全では無いにしろ)社会が成立している。

逆に、日本では学校では昔は単一民族国家だと教えられてきた。
いつの頃からか、アイヌや琉球、在日コリアンなどなどいわゆる大和民族では無い人も居住している、ということで単一民族国家と言う認識は無くなって来ている。

世界の国には、同じ国の中でも民族を常に意識している国もたくさんある。そういう意味では、日本では、時々、純粋な日本人か?と言うような議論が出てくることもあっても、特に、○○民族、と言う表現は普通はされない。おそらく、日本語を話せれば、何んとなく日本社会に受け入れられているのだと思う(異論はあるかも知れないが)。

さくらジャパンと同じように、企業やその他の組織でも日本語でコミュニケーションをとる多国籍集団が増えていけば、少子高齢化で閉塞感も漂う日本社会も、力強さを取り戻せるのでは、と思う。

日本語は外国語として学ぶのが難しい、という問題があるが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

世界と日本

前の記事

姓と名