東西南北と右左
ラグビーワールドカップ日本大会もいよいよ大詰め。
まだまだ外国人観光客を多く見かける。
ふと、以前は旅行者に道を聞かれる事がよくあったな、と思った。
スマホやGPSが普及して、大抵のところには他人に尋ねなくても独力で辿り着けるようになった今、道を尋ねること、尋ねられることはほとんど無くなった。
さて、道を教えてあげる時、みなさんはどう教えますか?
自分の場合は、例えば、“2つ目の角を右に曲がって…”などと答える事が今は多い。英語の授業などでも、こう言う表現の練習は定番だったように思う。
スマホの代表的な地図アプリGoogleマップ、道を尋ねると“この道を南に進んでください”などと方角で返事が返ってくる。
東西南北と右左。
東京都心の道路は皇居周りの環状道路と各地に放射状に伸びる道路、なかなか東西南北では簡単に説明できないことも多い。
一方、中心部の街並みが碁盤の目状の京都、道を教える時は東西南北の方がわかりやすい。中心部の大抵の道は、東西または南北に走っている。“大文字”が見える方が東。ちなみに、現在の京都の玄関口、京都駅から市街地の方向、北に進んだ後、右に行くと左京区、左は右京区。
京都には、上がる(あがる)下る(さがる)と言う表現もある。
個人の感想としては、東西南北と表現する人は頭の中に地図が入っている。スマホやナビに頼っていると、地図を知らなくても右左だけで用が済むので、方向感覚が養えないような気もする。
そう言えば、目的地の方向を上とか右斜め下と言うような表現をする人もいる。これも地図が頭に入っていないとできない(北が上)。