水害と火災と

中国で変わった日本人に会ったことがある。
嘘か本当かわからないが、本人がおっしゃるには、”文化大革命の時に地方の農村で肉体労働をしていた(下放)おそらく唯一の日本人”。

そんな方なので、考えることも壮大で、砂塵に悩まされる水不足の中国から砂を日本に運び、日本からは水を中国に運ぶ仕組みを考えている、とのこと。

フフホト(呼和浩特)郊外の砂漠
中国内蒙古

中国からは毎年春先になると風に乗って砂が運ばれて来る(日本では黄砂と言う)ので、あとは、日本からどうやって水を中国に運ぶかを考えているんだ、と真剣におっしゃっていた。

アメリカ・カリフォルニア州。今(2019年10月26日)も各地で山火事が発生していて、数万人に避難命令が発令されている。
毎年秋から冬にかけてサンタアナ(Santa Ana winds)という強風が吹き、山火事が広がる。
カリフォルニア州北部でも山火事は多く、ワインで有名なナパ(Napa)やその近くのソノマ(Sonoma)でも最近は毎年のように大規模な火災が発生している。今日もソノマでは火災が発生していると報道されている。

一方、日本では、記憶に新しいこの2か月程度の間だけでも、九州西部の河川氾濫、台風15号(Faxai)、19号(Hagibis)、昨日(10月25日)の房総半島から東北地方太平洋側の豪雨、と益々水害が増えている。

水は生命の維持には欠かせない大切なもの。しかしながら、雨は全世界に満遍なくは降ってくれず、地域による偏りが大きい。

冒頭の日本人が構想として持っていた”水を中国に運ぶ”仕組み、中国だけでは無く、水不足に悩む地域に運べる画期的な方法が見つかれば、水害や干ばつ、大規模火災なども無くなるだろうか?

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