なにわの日 大阪弁と外国語

今日、7月28日は”なにわの日”らしい。

毎日毎日○○の日をよう考えつくもんやな、と思いつつ今回も前回前々回に引き続き言葉の話し。
私は、生まれも育ちも“なにわ”では無いので、少し遠慮しながら関西弁と外国語について書いてみたい。

関西弁ネイティブ以外の人にとって、関西弁を真似するのは難しいらしい。確かに、東京で関西弁を真似している人の言葉はちょっと変。イントネーションが違う、ということだが、関西弁はイントネーションの高低差が激しいからでは無いかと思う。

母語が関西弁で今は東京圏で暮らしている筆者は、大学入学と同時に東京に来たが、当初はイントネーションと単語の違いに戸惑った。
今では、無理すれば関西人とはわからない程度の関東弁を話せるようになっているが、話す相手が関西人であれば関西弁の方がイントネーション的には楽。

アジア圏の言葉は、中国をはじめ、タイやベトナム、ラオスなど声調と呼ばれる抑揚がある言語が多い。日本人も含め、声調の無い国の言葉を母語としている人にとっては、この声調が難しい。
難しいのは2つあって、正しい声調を①真似することと、②覚えることがある。覚えるのは記憶力や慣れなどもあるので、この際無視して、真似ることができるか、と言うことで感じたことがある。

中国語(普通話=Mandarin)の声調は4つで他の言語に比べて少ないようであるが、例えば英語のネイティブスピーカーの多くはうまく真似できないような感じがする。日本人にとっても難しいが、個人的な主観では、関西人の方が他地方の日本語を話す人に比べると声調が正しいような気がする。
個人的な感覚が正しいかどうかは、専門の言語学者の研究(すでに研究されているかも知れないが)を待ちたいところであるが、ネット上には本ブログ記事同様、関西弁と外国語について書かれた似非記事がいくつか見つかる。

声調が正しく真似できたからと言って、外国語を学習できるか、と言うのは別問題ではあるが、あいさつ程度の2~3フレーズを海外旅行で話すときには、現地の人に少し親しみを持ってもらいやすいと勝手に思っている。

イントネーションとは異なるが、関西人以外にはなかなか理解するのが難しいのは、次のフレーズ。だいぶ前に東京のラジオCMでも放送されていた関西人には鉄板ねたですが。

「あれちゃうちゃうちゃうん?」
「ちゃうちゃう?ちゃうちゃうちゃうんちゃう?」
「え~ちゃうちゃうちゃうん?」
「ちゃうちゃう!ちゃうちゃうちゃう!」

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