世界の中の日本語

前回に引き続き言語のお話し。

世界中で通じる英語と違って、日本語だと海外に行った時に普通の話し声で内緒話ができるというメリットがあった(個人の意見です)。

中国・深圳で開催されたアメリカメーカー主催のアジア・太平洋地区代理店会議に行った時に、同行の日本人と普通に日本語で話していた。
出席メンバーの大多数は中国語か英語で話し、数名の韓国人がいるといった構成だったので安心しきっていた。

会議後の夕方の懇親会、会議では後ろに座っていた中国人と話す機会があり、聞いてみると日本語を勉強した事がある、と言っていた。
“〇〇語を勉強した事がある”、自分だってフランス語やタイ語を勉強した事はある。どちらも、“こんにちは”と“ありがとう”くらいしか言えないが。

宴席では英語で話していたので、その中国人の日本語もそんな程度だろうと思っていたが、宴席が終わって2人で話してみると普通に日本語で会話ができた。
頭の中が急回転、会議中に日本語で話していた内容を必死で思い出した。特に、聞かれてはいけない秘密の話も他人の悪口なども言って無い事を確認して一安心。

もう一回は、台北郊外へ猫空ロープウェイの視察に行った時。
6人乗りのゴンドラには、自分達日本人が2人と韓国人夫婦・大学生の娘さんの3人連れ。我々は韓国人家族と向かい合って座っていた。
ロープウェイの乗車時間は30分くらい。
“視察”だったのでゴンドラ内部や鉄塔、ケーブルの写真を撮りながら“技術的な”話をしていた。

眼下に広がる茶畑

それも15分くらいで終わり、落ち着いたところで、向かいに座っている韓国人のお母さんに“Do you speak English?”と聞くと、娘は話せるとの返事。その娘さんと話してみると、日本語を勉強している、と。
ちょうど眼下に茶畑の広がっているところ(猫空はお茶で有名)で、“日本語でお茶ですよね。韓国語でもチャ(차)と言うんですよ”と日本語で言って来た。普通に流暢な日本語。我々の極秘ミッション(ロープウェイ視察)の目的を全て聞かれていた、まずい!?。

お父さんも含めてフレンドリーな親子だった。

会議で一緒だった中国人にしても、韓国人の娘さんにしても、日本語が話せるのならもっと早く言ってよ…

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