バベルの塔

2ヶ月ほど前に、カナダの先住民族がミクマク語と言う自分たちの言葉を使ってビートルズをカバーしたと言うニュースがあった。

世界には7000もの言語があると言う。国の数が200程度なので、いかに言語の種類が多いかがわかる。
日本では唯一の公用語は日本語だが、それ以外にもアイヌや琉球の言葉もある。

旧約聖書の創世記に出てくるバベルの塔の物語。
全ての地は、同じ言葉と同じ言語を用いていた。同じ言葉を持つ民が、天にまで届く塔を造ろうとした。それを見た神様が、互いの言葉が通じ無ければ、塔を造らないだろうと、全地の言葉を乱してしまった。
という事で、7000もの言語ができた(拡大解釈のし過ぎ…)。

そんな世界も、冒頭のミクマク語やアイヌ語、琉球語などを話していた人たちが、その地域の多数派の言語を話すようになり、少数派の言語は話者が減り、絶滅の危機にある。
また、人類全体でも世界的に通じやすい言語(大抵は、経済力の強い国々の言葉)を話せる人が増えて来ている。外国語の習得ができなくても、自動翻訳機が発達し、異なる言語を話す人との意思疎通が比較的容易になって来た。

現在の自動翻訳機は、翻訳に掛かる時間であったり、精度であったり、日常的に使いこなせるほど自然とまでは行かないが、海外旅行などでは重宝する。
最近のAIの発展とともに翻訳精度も進化し、自然言語と同じくらい流暢な意思疎通ができるようになるのもそう遠くないと思う。

ドラえもんの“翻訳こんにゃく”。
また、想像の世界が実現しそうだ。

神様がお怒りにならないか、という事が唯一の心配。

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