参院選とメディア
第25回参議院議員選挙が7月21日に終わった。
投票率は 48.80%、1995年の第17回選挙以来の低投票率ということだ。
参議院議員選挙の第1回が行われたのは、1947年4月20日、戦後間も無く。テレビ放送は1953年開始なので当然テレビは無く、選挙報道はラジオと新聞だったと思われる(ちなみに投票率は、地方区 61.12%、全国区 60.93%)。
その後、昭和後期のテレビ全盛時代を経て、平成後半からはテレビも新聞(少なくとも紙の)も相対的に存在が薄くなって来た。
令和最初の国政選挙の報道は何が主流だったのだろう?
個人的には、インターネットのニュースやオンライン新聞サイト、テレビからニュース情報を得ているが、ラインやツイッターなどSNSを情報源としている人もいるだろう。
いずれにしても、単一のメディアに依存することは少なくなっている。
積極的に検索をすれば、昔とは比べものにならないほどの選挙関連情報が流れていたのは確かだと思う。しかしながら、受動的に見聞きしている限りは、選挙報道に接することは少なかった。紙の新聞は読まず、テレビニュースもトップニュースとその次の1つ2つくらいしか見ていないからかも知れないが。
投票率を上げるには、普段は政治に関心の無い人をいかにして振り向かせるか、だと思うが、マスメディアからはそんな姿勢は伝わって来なかった。
投票時間が終わってから、テレビ各局が競って開票速報を流して始めるのとは全く様子が異なる。
全局が開票速報を放送すると言うことは、投票に行かなかった人も含めて国民の関心はそれなりに高いと言うことだろう。
もしかしたら、政治に無関心な人(一般的には低年齢層)には投票に行って欲しく無い、と言う影の権力などが働いているのだろうか?
もちろん、私自身が接することの少なかったメディアで若者向けに色々な情報が発信されていたのかも知れない(ご存知の方、教えてください)。