アメリカ西海岸の環境対策
マイクロプラスチック対策として、使い捨てストローを使わないようにしよう、と言う機運は日本でも高まりつつある。
環境対策が厳しいカリフォルニア州では、レストランなどでストローを闇雲に提供することは禁止された。客がストローを頼むと紙製のストローを渡してくれる。プラスチック製のストローは無い。
所変わってシアトル。
緯度的には北海道最北端の稚内よりも北に位置するが、その割には冬の気候は穏やかで、雪も年に4〜5回降る程度、積もることもあまり無いらしい。そのシアトルで、今年の冬は大雪が降り、一週間ほど道路の除雪がされなかったそうだ。アメリカは車社会、道路に積もった雪は夜の間にしっかり除雪されるものだと思っていた。
聞いてみるとシアトルの海は鮭の宝庫。除雪に塩(融雪剤)を使わないらしい。海の塩分濃度を上げて鮭の生態系を乱さないためとのこと。
映画スターのアーノルド・シュワルツェネッガーが、石油会社を殺人罪で訴える、と言う話もある。カリフォルニア州知事だった頃から環境対策には熱心だった。
トランプ大統領が、パリ協定から脱退するなど“アメリカ”は気候変動や環境保護には後ろ向きと言う報道もあるけれど、やはりアメリカは大きな国。州や地域により多様な考え方がある。
多くのアメリカ人は、カリフォルニアに住んでいる人も含めて、カリフォルニアはアメリカとは違う、と言う。最近は、カリフォルニア州の政策をトランプ政権が認めない例も出てきているらしい。
多様な価値観を受け入れて来た国、これからもそうであって欲しい。