トランプ大統領来日

令和最初の国賓としてアメリカ合衆国トランプ大統領が来日した。世界で最も影響力のある国の大統領来日なので、ニュースはトップ級の扱い。
それでもNHK夜7時のニュースのトップは、千葉県長南町震度5弱。
さすがNHK、気象関連のニュースはいつでもトップ(個人の見解です)。

世界報道自由度ランキング(Press Freedom Index)と言うのがある。2019年のランキング、日本は67位。
参考までに、最下位はトルクメニスタンの180位、その一つ上は北朝鮮、少し上の177位に中華人民共和国。

中国の代表的なテレビ局CCTV(中国中央電視台)、最近は視てないけど、報道番組のトップニュースは多くの場合、中国指導者の外遊や外国要人の訪中だった。中国は世界中で影響力を持っている、ということを国民に宣伝するためのように感じた。

余談だが、外交部(日本でいう外務省)は首都北京にあるが、敷地・建物は立派。それに比べると、例えば、教育部(文部科学省)は狭くて小さい。中国人の友人が言っていた。“外交は国にとって一番大事だから外交部が大きいのは当たり前”。

177位の中国は、外交をトップニュースにすることで、批判を浴びそうなニュースを隠している。
同じように、日本は気象関係のニュースを隠れ蓑に本当は伝えるべき大事なニュースをわざと隠している、という感じがする。

2010年の世界報道自由度ランキング、日本は堂々の11位だった。
ランキングが下がったのは、東日本大震災以降。大変な自然災害に隠れて、原発事故に関する真実の報道が十分になされなかった(意図的に隠されたとも)ことがランキング低下の大きな要因と言われている。

ちなみに、個人的にNHKニュースに愛想をつかしたのが、“アザラシのタマちゃん”。
2003年3月ごろ、SARS(重症急性呼吸器症候群)、中国語では非典型肺炎、が猛威を振るっていた北京で見ていたNHKニュース、トップはたいてい“今日のタマちゃん”。
それでも、非典(SARS)に関する報道がとても“控え目”な中国メディアしか情報源が無かった当時の中国人たちは、外国人である我々をつかまえては、外国(中国以外の)ではSARSがどんな報道をされているのか、いつも気にしていた。

幸いなことに、今の日本ではインターネットなども含め様々なメディアに接することができる。天気や気象災害も大事だろうけど、もっと大事なこともあるかも知れない。
メディア・リテラシーを磨いていくことが大事だと思う。

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