グリーンブック 多様な文化との共存

成田からSeattleの機内で“グリーンブック”と言う映画を見た。詳細は書かないが、1960年代の黒人差別を題材にした映画。
前回の出張に見たHidden Figures(邦題:ドリーム)も、1960年代のNASA、黒人差別が背景にあった。

今回のアメリカ出張は約一週間、ほとんどはカリフォルニア州にいた。
仕事やプライベートで会って話した人は、10数人。
日本人の友人二人を除いても、彼ら彼女らの生まれは、インド、クロアチア、ドイツ、フィリピン、日本と多様。ヨーロッパルーツやアフリカルーツのアメリカ生まれももちろんいる。レストランなど、メキシコ人もたくさんいる。
直接話した人たちの中で、配偶者と本人が生まれた国もルーツも違う、謂わゆる国際結婚した人は知ってるだけで三組。職場や隣近所、家族の中で、多様な文化的背景を持った人たちと自然に接しているので、異種文化に対する多様な考え方が生まれ、差別意識も少なくなってくるのでは、と思う。
出張と言う短期旅行だからか、また、西海岸はアジア人が多いこともあるだろうが、日本人、東アジア人と言うことで差別を感じることは無い。

そのような社会でも、よそ者同士が集まっているとやはり、良い感情は持たれないのだろう。
カリフォルニアでは地理的に近いこともあり、メキシコ人が多い。アメリカ社会に溶け込んで、真面目に働いている人が大半だと思うけど、中には不法移民や社会に溶け込めない人もいるのだろう。そうなると、反移民感情、もしかしたら差別感情が社会に芽生え来るかも知れない。

日本でも今年2019年4月から改正入管法が施行され、外国人労働者の受け入れが益々増えて行くと思われる。
街で”外国人”を見かけることも多くなり、コンビニや飲食店などで接することも日常的になったが、まだまだカリフォルニアまでにはなっていない。

労働人口の減少、高齢化が進む日本では、これからも外国人増加の流れは変わらないだろう。そんな社会に対応できるように制度や意識など、変わって行けるのだろうか。
アメリカも50年前は、黒人差別の時代。多様な文化を受け入れていく日本、10年もすれば、少なくとも意識は変わっているだろう、と期待したい。

ただ、ヨーロッパやアメリカ合衆国など、このところ反移民に傾きつつある。
日本も外国人受け入れを縮小、ひいては江戸時代に戻る、と言う選択肢も…無いだろうな。

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